【インド新規事業立ち上げ物語】(第193話)インドと向き合ったこの6ヶ月間(前編)


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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”SALSH”という自社サービス立ち上げのプロセスを記録するべく、2023年9月20日に、この【インド新規事業立ち上げ物語】を書き始めた。ただその時点では、構想を掲げているだけであり、実際のところ”SALSH”がどのような時間軸で、どのように形になっていくのか、全く想像がついていなかった。

そういった中で、2023年の9月12月、二回に亘ってインド現地を訪問したことで、”SALSH”の構想は一気に具体的なものとなっていく。

• 数多くのNGOとコミュニケーションを図ったことで、NGOとの付き合い方を理解すると共に、様々なNGOとの関係性も構築された
• インドにおけるCSR 2%ルール運用に対する理解を深めたことで、Gozioki、日本企業、インドNGO、CSR(またはサステナビリティ)プロジェクト、これらをどのように結び付けるのが良いのか、ビジネスモデルのイメージが鮮明になった
• インドのシリコンバレーことベンガルール(バンガロール)で優秀なエンジニアたちとの出会いを果たし、それをきっかけに”SALSH”もプロトタイプ版を完成させた
• その他にも現地でリーガルファーム、コンサルティングファームとのネットワークも構築できた

また、上で述べたような具体的な動きがインドで見られたことで、”SALSH”に関わる日本側の動きも後押しされた。

• 日本企業との対話を多数重ね、サステナビリティに関連し、日本企業がどのような悩みを抱えているのか、状況把握を進めることができた
• 日本の有価証券報告書上でのサステナビリティ関連開示義務についても、そのトレンドを追いかけると共に、この先、どのタイミングで何が起きるのか、市場動向の考察ができた
• 資金調達の過程で多くの日本のVCと話をすることで、「日本のVC が好むゲームのルール」を捉えられるようになった。一例であるが、プロダクトアウトよりはマーケットインを圧倒的に好み、また(海外VCには見られない日本独特の感性として)自社サービスを作ろうとしているベンチャー企業に対しては「開発の内製化」を絶対的な是とし、「開発のアウトソース」には抵抗感を示す

以上のように、昨年の9月以降、自分の経験値は増し、インドでの関係性は構築され、考察は進み、”SALSH”は前を向いていっている。ただそんなことよりも何よりも、最大の収穫は、グローバルマーケットの中でインドという市場がいかに重要であるかを理解できたこと、そしてそこにいるプレイヤーたちと向き合うチャンスを与えられたことである。

(後編に続く)

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