【インド新規事業立ち上げ物語】(第176話)日本企業にとって、インドは「取り組む」「取り組まない」の選択ではない。


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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昨年から会話の中でずっと使うようにしているのが:
『インドを見ずしてグローバルは語れない』

英語で言うと:
“One cannot see the world, without looking at India.”

このブログ投稿でもしつこいぐらいに、この手の話は書いてきた(笑)。
(第30話)改めて「Why India?」を考える
(第161話)5年後もまだインドでビジネスをしていなかったら
(第163話)いつからインド人は世界をリードする存在になっていったのか

グローバルな事業展開を考えているのであれば、『インド戦略』は必須となる。グローバルに考えていないのであれば、企業は特段インドを意識する必要はないかもしれない。

1.インドに「取り組む」「取り組まない」という話ではない

日本企業の目線でひとつ大事かなと最近感じているのは、(グローバルな事業展開を目指す前提で)インドに「取り組む」「取り組まない」という話では、もはやないということ。

日本は5年以内にGDPでインドに抜かれていく存在である(もちろん予測主体によって異なるが)。その上、インドは人口世界第一の国家であり、市場に対する大きな影響力を持つ。その上、インドは世界最大のエンジニア輩出国で、例えばGAFAMを見ても、この内2社はCEOがインド出身である。その上、インドはグローバルサウスのリーダーである。

グローバル経済の中では、インドの方が日本より優位な立場にある訳なので、日本企業としては「取り組む」「取り組まない」などど、自分たち側に選択権があるかのように位置付けない方が良いかもしれない。

いかにインド側に相手にしてもらえるか?

これが本質なのではないか。そして経済成長著しいインドに、何とか喰らい付いていく。

グローバル企業にとって、「インドと接点を持たない方が良い」ロジカルな説明は、ちょっと思い付かない。

2.インド人エンジニア

インド人エンジニアの魅力についても、これまでしつこく書いてきた。
(第5話)インドのシリコンバレーの洗礼
(第41話)エンジニアのS氏

最近私が一番よく考えているのは、優秀なインド人エンジニアと日本企業のブリッジングである。DX(デジタル・トランスフォーメーション)の文脈でも鍵となるような動きなのではないか。色々な可能性を探っていきたい。

3.グローバルサウスのリーダー

最後に少しだけ政治に関連する話をすると、インドは現在、グローバルサウスのリーダーとしてのポジショニングを確立している。そういう意味では、インド以外の国(例えば東南アジア)と仕事をするときでも、インドは重要なのである。

結局、辿り着く先は同じであって:

“One cannot see the world, without looking at India.”

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第163話)いつからインド人は世界をリードする存在になっていったのか
【インド新規事業立ち上げ物語】(第71話)ESG投資は本当に死んだのか?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第57話)『サステナビリティ経営』急拡大のTipping point

【インド新規事業立ち上げ物語】(第26話)インドのCSR概念を変えた日本人
【インド新規事業立ち上げ物語】(第6話)ビジネスアイディアに価値はない