【インド新規事業立ち上げ物語】(第44話)“SALSH”事業最大のリスク要因は何か?


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。

1.リスクと認識できている時点でそれはもはやリスクではない(?)

どのような事業であっても、進めるにあたっては「リスクは何か?」を考えることになる。

  • • リスクは?
  • • 対策は?
  • • どこまでであれば許容できるか?

そしてリスクは大きいものから小さいものまで無数にある。

また「想定の範囲内」で事前にリスクを洗い出すことも肝要であるが、事業を進める際には「想定外」の出来事も多く発生する。このため、「想定外の事象に対してどう対処できるのかが最大のポイント」との考え方もある。これは「リスクとして認識できている時点でそれはもはやリスクではない」といった主張にも繋がっていく。

2.リスクは何か?

Goziokiでは現在、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている。”SALSH”にも事業推進上のリスクが無数に伴うので、自分たちの頭の整理のためにも、想定されるリスクを洗い出し、対応策を考える、といったプロセスを踏んでいる。ただ先に述べた通り、最大のリスクは、自分たちの想定できていないところに含まれているのかもしれない。

“SALSH”では、立ち上げ時には日本(ユーザー側)とインド(プロジェクト側)のマッチングを図っていく。その後は、ユーザー側とプロジェクト側、共に多国展開を進めていく計画である。この際、プロジェクト側の管理は大きな課題になるとの認識がある。

上の画像で言うと、「インドの案件管理」の部分である。

  • • 協業するNGOは透明性高く案件管理を進めてくれるのか?
  • • NGOとの間のコミュニケーションは円滑に図られるのか?

もちろんこれら全てが順調に進むに越したことはないが、多かれ少なかれトラブルは発生するであろう。そのあたりを見越して、どうすればコミュニケーションミスを最小限に抑えられるのか?どうそればプロジェクト側での管理・推進上のトラブルを最小限に抑えられるのか?

3.対応策

「インドの案件管理」に関わるリスクについては、何か最適な対応となる「魔法」のような手法が存在する訳ではない。そもそも300万団体超と言われるインドのNGOを前にして、Goziokiの日本人メンバーが最適なパートナーを見極めようとすること自体に無理がある。

その中でポイントとなってくるのは、第37話に登場するA社やB社のような「地場で実績のある、NGOを束ねる大手機関」である。もちろんこの手の「大手機関」を見極めることも容易ではない。ただ、Goziokiが直接現場に出て、一つ一つのNGOを評価するよりも、ビジネス交渉レベルで大手パートナーを見極る方が、成功の確率は高い。

また座組みについては第22話で触れている。第22話に出てくる画像で言うと、F社やG社が「NGOを束ねる大手機関」に該当する。

以上のように、「想定できないリスク」があることは認識しつつ、「想定できるリスク」については座組みでもって解決策を提示し、”SALSH”を盤石なものに仕立て上げていければと思う。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第30話)改めて「Why India?」を考える
【インド新規事業立ち上げ物語】(第28話)「サステナビリティ取り組み」に関わる日本企業のニーズ
【インド新規事業立ち上げ物語】(第26話)インドのCSR概念を変えた日本人