【インド新規事業立ち上げ物語】(第28話)「サステナビリティ取り組み」に関わる日本企業のニーズ


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド・ムンバイ市内にて)

Goziokiが立ち上げ準備を進めている”SALSH”(サステナビリティ教育・支援プラットフォーム)に関連して、色々な日本企業との会話の機会を持っている。

サステナビリティと関連する部分で、各企業として取り組めていること、取り組めていないこと、その背景にある状況、それらの話に触れることで、Goziokiとしても気付かされることが多くある。

その中で、以下では5つのポイントを取り上げていきたい。

1.他社動向

サステナビリティに関連する動きでは、各企業が「何を」「どこまで」やれば良いのか、明確な基準がある訳ではない。前例も少ない。そうすると、企業として気になるのは「同業他社はどこまでやっているのか?」である。

この状況を見たときに、「他社の取り組み状況に触れる」または「他社と意見交換する」ことに対するニーズがあることが分かった。

2.本業以外

各社は自社の本業と関わる部分では、例えば「工場から排出されるCO2を削減する」といった努力は重ねている。一方で、「本業から少し離れたCSR(企業の社会的責任)」の観点では、まだ十分に動けていない企業もあった。

ただそれらの企業も「本当は何かをしたい」と思っていることが多く、こちらも取り組みニーズを確認できた。

3.社内発信

統合報告書でのアウトプット含め、企業は対外的には「サステナビティ」「CSR」「SDGs」などのキーワードを用いながら積極的に発信していることが多い。他方、社員一人一人のサステナビリティに関わるマインドセットを強化する意味での「社内発信、社内教育は不十分」とする企業も少なくなかった。

Goziokiによるヒアリング過程で、企業側から「対外発信は頑張っていたが、(Goziokiからの)質問を受けて、社員に対して発信しなければならないことに気付かされた」とのフィードバックを受け取ることもあった。

4.最近の若手社員

以前に「最近の若者」というタイトルで投稿しているが、そこに記載の通り、「最近の若者」は明らかにサステナビリティに対する感度が高い。そしてこれは時代のトレンドを踏まえても、とても健全な問題意識である。

そういった若手社員の「期待に応えたい」「ディモチベートしたくない」という話は、ヒアリングさせてもらった企業の経営層から度々聞かれた。色々な意味で、企業としてはサステナビリティと向き合っていかなければならないときに来ている。

5.グローバル

また企業によっては、「日本国内に目を向けて色々とやっているが、海外とは接点を持てていない」との課題認識もあった。

Goziokiとしても、「グローバルな目線を持たずして、世界のサステナビリティ課題を正確には捉えられない」と考えている。その上で、「”SALSH”が日本企業におけるグローバル人材育成の一助になれば」との思いもある。”SALSH”の目指すところと、企業のニーズの合致を感じた瞬間でもあった。

どこの企業も「サステナビリティ」は明確に意識していて、取り組み意欲も感じられた。”SALSH”として力になれる部分を確認できたので、引き続き良いサービスを構築するために努めていきたい。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第23話)概念図
【インド新規事業立ち上げ物語】(第19話)「現場感」と「現場力」
【インド新規事業立ち上げ物語】(第18話)インドは15年前の中国である(?)