【インド新規事業立ち上げ物語】(第175話)「インディア・スタック」と「アドハー」


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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「インディア・スタック」と「アドハー」のことをご存知だろうか。私も偉そうに言えるほど詳しい訳ではなく、知ったのは2022年5月にこの記事を読んだのがきっかけである。

「アドハー」は日本で言うマイナンバーのようなものであり、「インディア・スタック」はアドハーを基盤としたデジタルインフラである。

1.「インディア・スタック」の歴史と経緯

「インディア・スタック」は、デジタルインフラを形成するオープンAPIの集まりで、特にデジタルIDシステム「アドハー」を土台としている。「アドハー」とは、14億人の国民に12桁のID番号を付与し、指紋、虹彩、顔の情報で個人を認証するシステム。政府は主に補助金の給付問題を解決するために「アドハー」を推進している。「アドハー」のおかげで、農家では銀行口座の開設が可能となり、中間業者を排除し、直接補助金を受け取ることができるようになった。

2.「インディア・スタック」の現状

「インディア・スタック」は、個人認証、電子署名、デジタル書類保存などを可能にするAPI群で構成されている。先ほど述べた銀行口座の開設以外にも、インド国民は自動車免許の取得、携帯電話SIMカードの作成など、日常生活の重要な場面でこれらのサービスを利用できる。またEasyGovやAuthBridgeのような企業は、これらのAPIを活用して、行政サービスの提供や個人認証テクノロジーの発展に貢献している。

3.今後の展望

「インディア・スタック」と「アドハー」はインドのデジタルトランスフォーメーションを強力に推進している。ただしプライバシーの懸念やセキュリティ問題など、いくつかの課題も指摘されている。「インディア・スタック」の成功と持続的な発展のためには、これらの課題への対応が不可欠である。

「インディア・スタック」と「アドハー」はインド経済成長の鍵を握っていると言われている。インドの動きを捉える上では、しっかりと押さえておきたいポイントである。

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