【インド新規事業立ち上げ物語】(第30話)改めて「Why India?」を考える


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド・ムンバイの空港内Uber乗り場)

気付けば、『インド新規事業立ち上げ物語』はもう第30話を迎えていた。「立ち上げ物語」としているので、立ち上がるまでのストーリーを語っていくことを想定しているが、その頃には第何話になっているのであろうか。楽しみである。

第1話では「なぜインド?」というタイトルで複数の点について触れたが、あれから1カ月経過し、Goziokiとしての理解も更に深まってきた。なので、このタイミングで改めてこのテーマを掘り下げていきたい。

1.インドは15年前の中国である
※併せて第18話も参照

これからの10年間、世界の中におけるインドの存在感は本当に大きなものになると考えている。経済の面でも、政治の面でも。15年前、世界経済の中で大きな存在になりつつある中国のことを知らずしてグローバル人材とはなり得なかったのと同様に、今の時代はインドを理解する必要がある。

このため、Goziokiとしては「何かインドと関連のある事業に取り組みたい」想いがあり、また日本人がインドと関わりを持てるような接点も作っていきたい。その両方を実現するのが、”SALSH”というGoziokiで立ち上げ準備中の「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である。

2.CSRマインドセット
※併せて第26話も参照

以前の投稿でも触れているが、オックスフォード大学の鈴木智英教授の影響もあり、インドでは企業がCSRに対して拠出していく体制が整った。そしてこの体制が整っているからこそ、NGOもCSRプロジェクトを組成するべく積極的に動けている。

CSRやサステナビリティへの取り組みが完全なボランタリーである国に比べて、システマティックに案件が組成される国の方が取り組みやすい。

3.プロジェクトの多様性
※併せて第3話第7話第17話も参照

「世界を知る」という観点では、日本の国内だけを見ていても、「何が課題であるか」になかなか気付くことができない。「自治体がゴミの回収に来ない」「国立公園が破壊され勝手にクリケット練習場が作られていた」など、外に出ると課題の前提がおおよそ日本の常識では考えられないところにあるからである。

その点、インドはサステナビリティ課題も多様性に富んでいる。日本では主に「CO2削減」の話題が中心となっているが、インドでは健康向上や貧困層への金融サービス提供、衛生環境の改善、農業発展・振興、男女平等の推進など、リストは更に続く。

日本人もここまで踏み込んで世界を捉えようと努めることで、視野が広がるのではないだろうか。

4.英語を使えるラクさ

この点はこれまでの投稿であまり触れてきていないが、インドは、ビジネスで対面する相手が原則英語を話せる。流暢に。

これは大きなアドバンテージである。「相手が英語を話せる」のは当たり前のことではない。もちろん世界のどこに行ってもビジネスエリートは必ず英語を話せるが、現場レベルでは英語が通じないことも少なくない。その点、インドはNGOの幹部から、現場で動いているスタッフまで、どこでも英語が通じるので、ビジネス環境としては恵まれているし、私としては「ラクをさせてもらっている」感覚すらある。

以上がインドの魅力やその重要性に関わるところであるが、この投稿が第100話になる頃には、またインドに関する新たな側面もお伝えできるかもしれない。乞うご期待。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第23話)概念図
【インド新規事業立ち上げ物語】(第19話)「現場感」と「現場力」
【インド新規事業立ち上げ物語】(第18話)インドは15年前の中国である(?)