【インド新規事業立ち上げ物語】(第149話)World Bankのコミットメント


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押しすることを意図している
※ インド現地での動きについては出張の総括動画をご参照

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インドの再生可能エネルギーについて、また太陽光発電への注力についてはこれまでも述べてきている。今回と次回の投稿では、インドの具体的な事例を、数え切れないほどあるものの中から2つ選んで取り上げて紹介したい。

World Bank(世界銀行)は2022年12月に、インドが2030年までに500 GWの再生可能エネルギーを目指す取り組みをサポートするため、Solar Energy Corporation of India Limited (SECI)と共に合計2億ドルの融資と助成を行う契約の締結を発表した。

公式リリースはこちらをご参照。

この取り組みは以下の理由から注目を浴びることとなった。

1.大規模な資金提供

World Bankは、1.5億ドルの国際復興開発銀行(IBRD)ローン、2,800万ドルのクリーンテクノロジーファンド(CTF)ローン、および2,200万ドルのCTF助成金を含む合計2億ドル以上の資金を提供した。このような大規模な資金提供は、プロジェクトの実現可能性と持続可能性を高め、再生可能エネルギー源を通じた電力生成能力の増加を後押しする。

2.クリーンエネルギーへの強いコミットメント

World Bankのこの融資と助成は、インド政府が2030年までに500ギガワットの再生可能エネルギー容量を目指すという野心的な目標を支援することを目的としている。World Bankとして、気候変動への対応と持続可能な開発目標(SDGs)に貢献するための重要なステップに関与していくという強い想いが感じられる。

3.技術革新への支援

World Bankのプロジェクトは、単に資金を提供するだけでなく、クリーナーで再生可能なエネルギー源を通じた電力生成能力の増加を目指している。最新の技術やイノベーションを活用することも含まれるため、インドにおける再生可能エネルギーの分野での技術的な進展にも期待が持たれる。

4.国際的なパートナーシップ

World Bankは世界的に認知された機関であり、そのプロジェクトはしばしば国際的なベストプラクティスや基準に基づいている。インドでのこのようなプロジェクトは、他の国や地域での類似の取り組みに影響を与え、グローバルな再生可能エネルギーの取り組みに対する信頼性とモデルを提供することができる。

このようにWorld Bankがインドの太陽光発電に深く関わる意義は大きい。

次回投稿では、ノルウェーのファンドの取り組みを紹介したい。

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