【インド新規事業立ち上げ物語】(第123話)LPやVCが求める回収の時間軸や期待値はどうなっていくのか


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押しすることを意図している
※ インド現地での動きについては、出張の総括動画をご参照

+++++

1.よくあるコメント

VCの方との会話では、以下のようなコメントをもらうことが度々ある。

• “SALSH”のサービスは「社会課題解決型」だから、取り組もうとしている内容の方向性には違和感ない

• じゃあVC として投資をするかと言われれば、「そのうち」と思ってしまう

• テーマはサステナビリティだったとしても、その中で「企業は具体的に○○というペインを抱えている。それに対して□□というソリューションを当てていく」と説明をされた方が投資意欲が湧いてくる。なぜならVCはVCで、決められた期間の中で回収をしないといけないから

• 一方で、”SALSH”のように時間をかけて社会課題の解決にチャレンジすること自体は間違っていないし、むしろ素晴らしいこと。ESG案件に特化したVC と会話していくのが良いでしょう

2.考察

“SALSH”では、「サステナビリティ経営」と「経営」の間の境界線が薄くなり、最終的には「サステナビリティ経営」と「経営」が同義になると思っている部分がある。「インパクト投資」と「投資」も同義になると思っていて、このあたりは以前に書いた通りである。

ただ上のVCの方のコメントを見る限りでは、「ESG投資」と「投資」は完全に別物として扱われている。

これはVCがLPとの間の契約で5年なり10年なりで回収しないといけない縛りがあり、そこに起因しているものである。そう考えると、この先LPがVCにリターンを期待する時間軸も変わってくるのか。それとも変わらないのか。

世の中がサステナビリティやESGの方向に向かおうとしている中での、LPやVCが求める回収の時間軸や期待値がどうなっていくのかはとても興味深いテーマと個人的には思っている。

#インド #India #新規事業 #新規事業立ち上げ #インド新規事業立ち上げ物語 #第123話 #ベンチャー #ベンチャー経営 #ビジネス #business #Gozioki #環境問題 #環境教育 #サステナビリティ #sustainability #サステナビリティ経営 #サステナビリティ教育 #教育 #education #資金調達 #SALSH

<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第71話)ESG投資は本当に死んだのか?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第68話)Goziokiが信じていること

【インド新規事業立ち上げ物語】(第57話)『サステナビリティ経営』急拡大のTipping point

【インド新規事業立ち上げ物語】(第26話)インドのCSR概念を変えた日本人
【インド新規事業立ち上げ物語】(第6話)ビジネスアイディアに価値はない