【インド新規事業立ち上げ物語】(第150話)ノルウェーのコミットメント


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押しすることを意図している
※ インド現地での動きについては出張の総括動画をご参照

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前回投稿に続き、今回も注目すべきインドの太陽光発電関連取り組みをピックアップしていきたい。

2022年8月、ノルウェーのClimate Investment Fund (CIF)と最大の年金会社KLPがラジャスタン州で420 MWの太陽光発電プロジェクトを開発するために3,500万ドルを投資することが発表された。

公式リリースはこちら

この動きは、次の理由から注目を集めた。

1.国際的な協力と信頼性

ノルウェーのClimate Investment Fund (CIF)と最大の年金会社KLPの投資は、国際的な協力の枠組みの中で行われている。ノルウェーは再生可能エネルギーと環境保護において長年にわたり先進的な取り組みを行ってきた国の一つであり、その投資は高い信頼性と専門知識を背景にしている。

2.環境への影響

ノルウェーのファンドは、インドのラジャスタン州で420 MWの太陽光発電プロジェクトを支援している。このような大規模プロジェクトは、インドにおける再生可能エネルギーの利用拡大に貢献し、化石燃料依存の削減とCO2排出量の低減に繋がるものである。

3.持続可能な開発への貢献

ノルウェーの投資は、持続可能な開発目標(SDGs)に対する直接的な貢献を意味している。特に、安価でクリーンなエネルギーへのアクセスを提供することで、エネルギーの持続可能性と現代的なエネルギーサービスへの普遍的なアクセスを目指すSDG7に貢献している。

4.経済的利益

再生可能エネルギーへの投資は、エネルギーコストの削減、エネルギーセキュリティの向上、および新たな雇用機会の創出を通じて、インドの経済発展に寄与する。ノルウェーのファンドによる投資は、長期的な経済的利益をもたらすことが期待される。

5.技術移転と能力構築

ノルウェーのファンドは、最新の太陽光発電技術の導入と現地での技術能力の向上を促進するものである。インドの再生可能エネルギー産業の成長と技術的な自立が後押しされる。

これらの要素は、ノルウェーのファンドによるインドへの太陽光投資が、単に資金提供を超えた多面的な価値を持つことを示している。持続可能な開発、環境保護、経済発展への貢献、等々。

インドと太陽光発電からはますます目が離せない。

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