【インド新規事業立ち上げ物語】(第19話)「現場感」と「現場力」


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド・ベンガルール市内にて)

1.”SALSH”の機能

Goziokiが現在立ち上げ準備を進めている”SALSH”(サステナビリティ教育・支援プラットフォーム)には大きく以下2つの機能がある。

・サステナビリティ関連課題に取り組んでいきたい日本企業と、経済的支援を必要としている世界各国(まずはインド)のサステナビリティ関連プロジェクトのマッチング
・日本企業における社員教育の一環としての「サステナビリティ教育」のためのコンテンツ提供や助言
※上記で「インド」や「日本」とあるのは全て事業開始時点での話。中長期では多国展開を図る

今回の投稿では、この内の2つ目、「社員教育」に焦点を当てて話をしていきたい。

2.「知識習得」に留まらない「体得」を目指して

“SALSH”の社員向け「サステナビリティ教育」機能は、一見するとシンプルなE-learningサービスのように見える。ただ特徴的なのは、その会社のためだけに用意されたコンテンツがあることである。

  • 【A】一般教養(例:温暖化はなぜ起きるのか)
  • 【B】マーケットニュース(例:A国は2050年カーボンニュートラルを宣言)
  • 【C】プロジェクト関連状況(例:各プロジェクト推進の背景、意義、チャレンジ、進捗状況など)

この内、【C】が「その会社のためだけに用意されたコンテンツ」に該当する。その会社が取り組んでいるサステナビリティ関連プロジェクトに関する動画や記事を掲載していく。

多くの方に共感していただけるのではないかと思うが、「知識」を身に付けるだけでは本当の意味で何かを「習得」することには繋がらない。「体験」を通じたものであること、即ち「体得」して、初めて自分のものになっていくのである。その意味で【A】【B】だけでは不十分と考え、【C】を設けている。

【C】は社員教育に取り組む企業が自社で取り組む内容となるため、各社社員(”SALSH”のユーザー)は必要あれば現場に赴き直接自分の目で状況を見ることができ、プロジェクトを現場で動かしている人たちに対して直接質問を投げかけることもでき、場合によって自分の考えを伝えることでプロジェクトに対してポジティブなインパクトを自ら与えていくこともできる。

【C】は単なるオンラインコンテンツではなく、プロジェクトの「現場感」をユーザーに対してもたらすことで、「個々人の当事者意識を醸成する」ための入り口機能を果たしている。

3.Goziokiに求められるもの

このような「現場感」をユーザー体験として提供するため、このサービスを準備するGoziokiでは海外現場で地場パートナーと密に協議を重ねるべく努めている。Goziokiに求められるのはそのような「現場力」である。

Goziokiが「現場力」を発揮して、そしてサービス利用者には「現場感」を感じ取ってもらう。この辺りが本サービスの特徴や競争力としての位置付けである。この観点を意識しながら立ち上げ準備を進めていきたい。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第1話)なぜインド?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第2話)”SALSH”
【インド新規事業立ち上げ物語】(第3話)ESGは贅沢品である。
【インド新規事業立ち上げ物語】(第9話)経営とは少し離れたところにポツンとサステナビリティが位置している日本企業