【インド新規事業立ち上げ物語】(第29話)インド文化に一歩踏み込む


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド・デリー市内にて)

1.最も活気のある都市

日本で最も活気のある街は、首都の東京であろう。フランスも同じく、最も活気のある街は、首都のパリ。イギリスも同様、首都のロンドン。

ただ首都が必ずその国で最も活気のある街とは限らない。むしろ、そうではない国もかなり多い。

一番分かりやすい例はアメリカであろうか。首都のワシントンD.C.より、明らかにニューヨークの方が活気がある。他にも、中国の北京と上海、イタリアのローマとミラノ、ベトナムのハノイとホーチミン、等々。枚挙にいとまがない。

そしてインドも同じパターンとなる。首都はデリー。但し人口、経済規模、文化の中心といった観点ではムンバイがそれを上回る。また、この2都市以外にも、インドのシリコンバレーと言われるベンガルール(バンガロール)をはじめ、ハイデラバード、チェンナイなど、人口1,000万人超の都市が多数ある(人口100万人超の都市は優に50を上回る)。

2.南北比較

日本で、関東と関西の対比で何かを語るということがあるが、それに似たものとして、インドでは北インドと南インドを比較することがある。もちろん、日本でも「関東の人は必ず○○だ」「関西の人は必ず○○だ」と一概に言えるものではない訳で、インドの南北比較も、全てがそうであるというよりは傾向の話。

以下、インド人から聞く話を中心にまとめてみた。

<言語>

  • ● 北部は(公用語である)ヒンディー語を話せる人が多い
  • ● 南部では、地域のローカル言語は話せるが、ヒンディー語を話せないという場合がある
  • ※インドには国内だけで数百を超える言語が存在している

<出身地>

  • ● デリー(北部)に限って言えば、インド各地から人が集まってきている。デリーに住んでいる人で「デリー出身者」は限りなく少ない
  • ● 一方、南部では、各地域にはその都市の出身者が住んでいる(大都市になればなるほど、外部からの流入も多いとはいえ)
  • ● そうすると、デリーの場合、他地域からの人の受け入れに対する抵抗感が一切ない。ただ北部の人が南部で生活する場合、南部の人からすると「外部の人が来た」との感覚を持つことになる

<性格>

  • ● (一概には言えることではないが)北部の人の方がアグレッシブ、物怖じしない。南部の人は、動揺しやすい、良く言えば礼儀正しい
  • ● 北部の人の方が騒々しい、南部の人は静か
  • ● 北部の人は派手好きで、無理してでも高い洋服を買ったりする。南部の人が質素な格好をしているからといってお金を持っていない訳ではない(むしろ北部の人よりも持っていることが多い)

3.多様性の共存

世界一の人口を誇り、無数の言語、宗教、文化が共存するインド。今回の投稿では「北部」と「南部」に単純化してしまったが、もちろんそんなに簡単には語れないほど多様性に富んだ国である。

その多様性、そこから生じる多種多様な問題、それらから学べることが多いと感じ、Goziokiでは現在インドを起点とした”SALSH”(サステナビリティ教育・支援プラットフォーム)の開発を進めているのである。

#インド #India #新規事業 #新規事業立ち上げ #インド新規事業立ち上げ物語 #第29話 #ベンチャー #ベンチャー経営 #ビジネス #business #Gozioki #環境問題 #環境教育 #サステナビリティ #sustainability #サステナビリティ経営 #サステナビリティ教育 #教育 #education #資金調達 #SALSH

<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第23話)概念図
【インド新規事業立ち上げ物語】(第19話)「現場感」と「現場力」
【インド新規事業立ち上げ物語】(第18話)インドは15年前の中国である(?)