【インド新規事業立ち上げ物語】(第7話)やっぱり現場が一番!


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド出張7日目より「蝶が集まる植物」。詳しくは本文参照)

仕事を進める上で、私は現場がもっとも好きである。

現場に深く刺さり込んで情報を取ってくることで、Goziokiも他社との間で差別化を図っていきたい。

今せっかくインドに出張で来ているので、現場の話をここでは少々。

1.ゴミ回収

ベンガルール(バンガロール)では、ゴミ回収に取り組むNGOと面談した。

日本にいると「ゴミ回収に取り組むNGO」というもの自体、イメージしにくいかもしれない。「具体的に何をするのか?」と思ってしまう。

ゴミ回収は、大まかに次のプロセスに分解できる。

① ゴミの分別投棄
② 地方自治体によるゴミの回収
③ ゴミの対象別対応(焼却、リサイクル、そのまま投棄(ダンプサイトへの投棄や埋立))

もちろん地域にもよるが、インドの場合は上記の①②③が全て破綻している場合がある。そうすると街にゴミが溢れ、衛生面でも問題となり、人々の生活に深刻な影響を与えることになる。

特に日本では、②に起因した問題はあまり考えられない。「ゴミ回収の曜日が決まっているのに、ここ2週間ほど誰も回収に来ない」、そのようなことは起きづらい。

今回面談したNGOは、特に①②の改善のために、地域での教育や呼び掛けを積極的に進めている団体であった。

2.生態系保護・回復

ムンバイでは生態系保護・回復プロジェクトを視察した。

自然の回復を考えるとき、「植林」はとても分かりやすいが、場所によっては更に対応が複雑になってくる。

【A】新規植林
【B】既存樹木保護
【C】昆虫・哺乳類の回復
【D】森林保護教育
【E】地域住民の生活支援

樹種が増えると、上記の【A】と【B】を同時に実行することの難易度が一気に上がる場合がある。ある樹木を植えることで、近くにある別の種類の樹木の根が痛んでしまい育たなくなることがあるからである。植林をするにしても、ある程度緻密な計算が必要になってくる。

【C】について述べると、森林伐採により生態系が変わってしまった場所で、特定の昆虫や哺乳類を呼び戻すために、それらの動物が好む植物を積極的に植えていくことである。私も「蝶が好む植物」を見させてもらったが、緑が豊富にある中で、ある1つの植物にのみ蝶が集中している様子は興味深く感じられた。

また「NGOがいないと森林が守られない」という状態自体がサステナブルではないので、NGOがいなくなっても森林が守られるように【D】や【E】の取り組みが進められていた。

現場の話はいくらでも続けられるが、Goziokiもインドのサステナビリティの現状を深く理解し、”SALSH”を磨きあげていきたい。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第1話)なぜインド?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第2話)”SALSH”
【インド新規事業立ち上げ物語】(第3話)ESGは贅沢品である。
【インド新規事業立ち上げ物語】(第4話)インドと関わりを持ちたい人たち
【インド新規事業立ち上げ物語】(第5話)インドのシリコンバレーの洗礼
【インド新規事業立ち上げ物語】(第6話)ビジネスアイディアに価値はない