【インド新規事業立ち上げ物語】(第137話)ビシャーカパトナムの「デジタル教育イニシアティブ」


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押しすることを意図している
※ インド現地での動きについては出張の総括動画をご参照

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インドの5つのスマートシティを見ていく連続投稿。前回はベンガルールのMahindra Edenを紹介した。今回はインド南東部のアーンドラプラデーシュ州にあるビシャーカパトナム(人口250万人)のスマートシティ、中でも特に「デジタル教育イニシアティブ」に焦点を当てて紹介していきたい。

1.概要

2017年に6校でスタートした取り組みは、現在は31校の市立学校でのスマートクラスルーム導入に繋がっている。これまで約7億ルピー(現在の為替で約12.5億円)が投入されている。GoogleやIL&FS Education and Technology Services Ltdとのパートナーシップがあり、これによりハードウェア、ソフトウェア、トレーニング、認証を含む包括的な教育ソリューションが学校に提供されている。

2.プロジェクトの特徴

【デジタルクラスルーム】
• 学生はChromebookを利用し、G Suiteを使用して学習。これにより、教室での学習体験に変革がもたらされた

【言語サポート】
• 提供されるコンテンツは英語とテルグ語(アーンドラプラデーシュ州およびテランガーナ州の公用語)の両方で利用可能

【教師向けトレーニング】
• 教師はデジタルツールを効果的に教育プロセスに統合するためのトレーニングを受け、2つの教育者レベル認証を取得する

3.成果と展望

この取り組みは、生徒たちに対してより「創造的」で「批判的」な思考を促すことを目指している。GoogleとIL&FS Educationの技術とプロフェッショナル開発プログラムの支援により、教育の質が向上し、生徒たちが未来の課題解決者となっていくことが期待されている。

ビシャーカパトナムのスマートシティとしての「デジタル教育イニシアティブ」は、学生と教師の両方を支援することにより、教育の提供方法を変革しようとしているものである。この取り組みは、インド全体の教育改革のモデルになれるかもしれない。

次回投稿ではバドーダラのスマートシティを取り上げていく。

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