【インド新規事業立ち上げ物語】(第133話)『スワッチ・サラト・アビヤン(Swachh Bharat Abhiyan)』とサステナビリティ


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押しすることを意図している
※ インド現地での動きについては出張の総括動画をご参照

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インドには『スワッチ・サラト・アビヤン(Swachh Bharat Abhiyan)』と呼ばれる、インド政府が2014年より開始したキャンペーンがある。これは「清潔なインド運動」という意味を持ち、その4つの目的と具体策は次の通りとなっている。

1.公共の場所を清潔に保つ
• 定期的な清掃ドライブや地域ごとの清掃キャンペーン
• ごみ収集システムの改善と効率化
• 市民の参加を促すプログラムやイベント

2.ごみの管理とリサイクル
• ごみ分別の義務化とリサイクル施設の設置
• 地域コミュニティによるごみ管理プロジェクトの支援
• 廃棄物処理施設の建設と近代化

3.トイレの利用を促進(野外排泄の根絶)
• 衛生的なトイレの建設と改善
• トイレ使用の重要性に関する広範な啓発キャンペーン
• 学校や公共施設でのトイレ設備の整備

4.人々の意識を変える
• 教育プログラムやメディアキャンペーンを通じた意識啓発
• 地域コミュニティとの協力を強化
• 清潔さと衛生の重要性に関する継続的なメッセージング

また『スワッチ・サラト・アビヤン(清潔なインド運動)』とセットで、『スワッチ・サラト・サーベクシャン(Swachh Survekshan)』がある。こちらは「清潔な調査」という意味を持つ、全国規模の調査である。『スワッチ・サラト・アビヤン』をモニタリングし、都市や町の清潔さをランキングすることで、競争を通じて地域の取り組みを促進しようとするものである。そしてこの「清潔な調査」で他を寄せ付けない圧倒的な強さを見せているのが、2021年まで5年連続で都市別1位となっているインドールである(インドールについて詳しくは第122話を参照)。

『スワッチ・サラト・アビヤン』は今年で開始から10年を迎えるが、インドでは着実にその成果が出てきている。Goziokiと”SALSH”では引き続きインドの政策をウォッチしながら、ここにおける日本企業にとっての最適なCSR貢献も考えていきたい。

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