【インド新規事業立ち上げ物語】(第95話)The Economistと振り返る2023年のインド


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している
※ インド現地での動きについては、出張の総括動画をご参照

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色々な経緯があって、私は2023年にこれまで以上に深くインドと関わることになった。この一連の投稿でも繰り返し述べていることではあるが、世界の中におけるインドの存在感を考えたとき、このようにインドと関わりを持てていることは、とても幸運なことと思う。

今回はThe Economistの記事を参照しながら、2023年のインドを振り返っていきたい。

1.アメリカの国賓(2023年6月15日記事)

Joe Biden and Narendra Modi are drawing their countries closer

インドのモディ首相は、今年の6月に国賓としてアメリカに招かれている。

ロシアに対して武器供給を行っているのにも関わらず!

アメリカはロシアに対しては厳しく当たっているものの、ロシアを支援するインドに対して厳しく当たることができない状況が、パワーバランスの全てを物語っている。

米中の「二極化」ではなく、「多極化」していく世界の中で我々はどう生きていくべきを考えさせられる事象であった。

2.シーク教との対立(2023年9月20日記事)

If India ordered a murder in Canada, there must be consequences

「モディ首相とヒンズー教至上主義」が話題となるのは、昨日今日に始まった話ではない。

ただ9月のカナダにおけるシーク教徒の暗殺事件は、カナダーのトルドー首相も大きく反応を示したことで、モディ首相のスタンスが改めて注目されることとなった。

一方で第38話にも関連記載あるが、「殺害されたHardeep Singh Niijarがシーク教徒の間ではどう受け止められていたのか」なども含め、「シーク教徒が弾圧された」というような単純構造でインドを理解しようとしてはいけないことも学んだ。

3.イスラエルとの外交(2023年11月2日記事)

Narendra Modi has shifted India from the Palestinians to Israel

10月7日のハマスによるイスラエル攻撃、その後のイスラエルによるガザ地区攻撃、といった状態が続く中、インドのイスラエルに対するアプローチも興味深いものであった。

パレスチナとの関係は維持しつつ、イスラエルとの距離も縮める。インドにとって大切なサウジアラビアやUAEとイスラエルの関係が良くなっていることも配慮しながら。

そしてグローバルサウスのリーダーたるインドはどこに向かうのか?

「インドが世界を動かしていくのだな」と思ったのは私だけであろうか。

2024年もインドを中心に色々なことが起きるであろう。第93話でも触れた通り、大きなイベントとしては総選挙がある。Goziokiとしては引き続きインドをウォッチし、この場での積極的な発信も続けていければと思う。

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