【インド新規事業立ち上げ物語】(第60話)プロトタイプデモの利点と欠点


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。

現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている。”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している。

ここ最近は、インドの開発会社に制作を依頼したプロトタイプを用いて、色々な関係者宛にサービスのデモを行っている。当初は、「デモをすることが絶対的にプラスである」と信じてやまなかったものが、いざ各所でデモを実施していくと、そのメリット・デメリットが見えてきた。

1.メリット

メリットは大きく2つある。1つ目は「サービス内容のイメージを持ってもらいやすい」であり、2つ目は「進捗に関して多少なりとも実感を持ってもらいやすい」というところである。

スライドや文章を使って何をしたいのかを説明するよりも、プロダクト(のプロトタイプ)を提示することで、やりたいことを具体的に見せてしまおうということである。

またプロトタイプの制作は、文字通り「第一歩」なので、いつまでも考察を重ねるだけではなく「第一歩」は既に踏み出したことの証明となる。PDCAを重ねながら、更に前に進んでいくという宣言でもある。

2.デメリット

プロタイプはあくまでもプロトタイプなので、完成版ではない。十分に設計し切れていないところもある。こちらとしては「あくまでもプロトタイプなので、中途半端な箇所があっても多めに見てほしい」と思う訳であるが、見た人は「(背景はともかく)設計が中途半端なのでは?」と思ってしまう。結局、多くの突っ込みどころ受け手に提供することになる。

またGoziokの”SALSH”の場合、プラットフォーム上で何か特殊なことをやっている訳ではなく、プロジェクトやコンテンツの組成方法において競争力を発揮しようとしている。その上で、具体的なプロジェクトやコンテンツがないプロトタイプ版の状態でプラットフォームだけを見せると、どこにでも存在するような機能しか持たないありきたりのサービスに見えてしまう。つまりGoziokiの「競争力」は、プロトタイプ版だと表現しづらいということである。

3.結論

とここまで書いてきたが、プロトタイプ版はやはり重要である。とにかくプロダクトやサービスに関してイメージが持ちやすい。ただ(先に述べた通り)Goziokiの「競争力」は、そこからは読み取りづらい。

ではどうするか?今のGoziokiは、話す相手を見て、コンテキストを考え、プロタイプを見せたり、見せなかったり、部分的に見せたり、自分たちなりのバランス感を意識しながら取り組んでいる。もちろんそこには絶対解はないのだが。

日々勉強である。

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