【インド新規事業立ち上げ物語】(第46話)”SALSH”とテクノロジーの融合


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。

Goziokiでは現在、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている。”SALSH”が最初に目指すのは、日本企業とインドのCSRプロジェクトのマッチングである。

詳しくは、以下も併せてご参照。

  • • 全体の概念図(第23話
  • • 日本企業のニーズ(第28話
  • • インド側の座組み(第22話
  • • 解決していく個別課題(第17話

今回の投稿では、そんな”SALSH”とテクノロジーの融合について見ていきたい。

1.AIの活用

“SALSH”における「日本企業とインドCSRプロジェクトのマッチング」は最終ゴールではなく、そのような取り組みを起点に「サステナビリティ・リテラシーの向上を図る」ことに真の狙いがある。

日本には元々、欧米との比較で見ると、サステナビリティ教育や環境教育に関するコンテンツが相対的に少ない。そのあたりのギャップも”SALSH”では埋めていきたい。

このため、インドのプロジェクトの個別事例も用いながら、”SALSH”では以下の教育コンテンツを提供していく。

  • • 一般知識(例:なぜ二酸化炭素が排出されると地球の温暖化につながるのか、どのような産業からの二酸化炭素排出が多いのか、等々)
  • • 市場の動き(例:各国は対外的にどのようなコミットメントをしているのか、最近特に注目される省エネ技術は何か、等々)
  • • 個別案件(例:インドのA案件の現状と課題、インドネシアのB案件の現状と課題、等々)

そして無限に存在する情報から最適なものを抽出し、その精度を吟味して(上に列挙したような形で)読み手に分かりやすく伝えるためには、AI技術が必要不可欠である。AIには、是非”SALSH”をより良いものにするために活躍してもらいたい。

2.ブロックチェーン技術の活用

サステナビリティ課題に取り組むにあたっては、インセンティブが必要と考える。とても分かりやすい、且つオーソドックスな手法として、”SALSH”でも「ポイント制」を設けていくことを現在検討している。サステナビリティに関わる学びやアクションの量や質に応じてユーザーがポイントを獲得していくものである。個人単位でのポイント数、企業単位でのポイント数、このあたりを”SALSH”のプラットフォーム参加者の間で見比べていく。もちろんこれらは単に「ポイント数を競う」ということではなく、周囲と自分を見比べながら「一定のベンチマークを持つ」ことで、各社が自分たちなりの取り組みスタンスを構築できることを狙うものである。

もし”SALSH”内でポイントを単に見比べるだけの仕組みであれば、特別な仕掛けは不要である。ただ、取り組みの応用系として、”SALSH”で獲得したポイントを他の方法でも活用できるようにする場合は、ブロックチェーン技術との相性が良いと思われる。Web3の世界でできることは果てしなくある。

以上のように、”SALSH”の基本的なコンセプトはシンプルであるが、テクノロジーとの組み合わせにより、無限の可能性が広がっていくと感じている(これは多くのサービスに共通することであるが)。”SALSH”にはどこまで色々なことができるのか、引き続き考えていきたい。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第30話)改めて「Why India?」を考える
【インド新規事業立ち上げ物語】(第28話)「サステナビリティ取り組み」に関わる日本企業のニーズ
【インド新規事業立ち上げ物語】(第26話)インドのCSR概念を変えた日本人