【インド新規事業立ち上げ物語】(第172話)ベンガルールの躍動: インドエンジニアの世界を変える力


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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第41話をはじめ、これまでに何度もインド人エンジニアの魅力については述べてきている。また第163話などでも触れた通り、Google(Alphabet)、Microsoft、Adobeといった企業のCEOを務めているのは皆インド出身者である。今回の投稿では、インドのエンジニアリングレベルがなぜ高いのかを考察していく。

1.教育システム

・インドの技術教育は、高度な数学や科学の厳格なカリキュラムに基づいている。インド工科大学(IIT)などの機関は世界的に競争が激しいため、ここから卒業する学生は高い理論的知識と問題解決能力を持つ。

2.実践的なスキルと革新性

・インドのエンジニアは、プロジェクトベースの学習と実務経験を通じて実践的なスキルを習得している。彼らは技術的な挑戦に対して革新的な解決策を見つける能力に長けており、これが多くの技術革新に寄与している。

3.グローバルな経験

・インドのエンジニアは、多国籍企業や海外プロジェクトで働く機会が多い。これにより、異文化間コミュニケーションのスキルや国際基準の技術に精通することになる。

4.言語能力

・インドは多言語国家であり、英語を含む複数の言語に堪能であることが多い。これは国際的なビジネスにおいて強力なアドバンテージとなり、コミュニケーションや協業において重要な役割を果たす。

5.経済成長とIT産業

・インドの急速な経済成長とITセクターの発展は、エンジニアに新しい技術やビジネスモデルを経験する機会を与えている。これが技術力と市場適応力の向上につながっている。

6.アウトソーシングとサービス産業

・インドはアウトソーシング業界で長年の経験を積んでおり、これが顧客サービス、プロジェクト管理、プロセス最適化の専門知識を育んでいる。

7.起業精神

・インドのスタートアップ文化は、リスクを取る意欲とビジネスに対する独創的なアプローチを促している。多くのエンジニアが起業家として成功しており、これがエコシステム全体に革新をもたらしている。

8.多様性と柔軟性

・インドの多様性はエンジニアに、さまざまな背景や視点を理解し、それに適応する能力を与えている。これはクリエイティブな問題解決とチームワークにおいて大きな利点となる。

9.継続的な学習と適応

・IT業界の常に変化する性質を考慮すると、インドのエンジニアは新しい技術やトレンドを継続的に学ぶ必要がある。彼らはこの変化に迅速に適応し、常にスキルをアップデートしている。

10.国際的なネットワーク

・インド出身のエンジニアが国際的に活躍することで、グローバルなネットワークが形成されている。これは情報共有、共同研究、キャリア機会の拡大など、多くの利点をもたらしている。

私自身もインドのシリコンバレーこと、ベンガルール(バンガロール)でインド人エンジニアに魅了され、そこから自社プロダクトのプロトタイプ版を依頼している。このようにインドのエンジニアと日本企業が繋がっていくことは、日本のDXを推し進める観点でも必要な動きなのではないか。

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<過去記事>
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