【インド新規事業立ち上げ物語】(第156話)インドの格差を考える(前編)


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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1.ジニ係数を見る

上の図は、Global Wealth Report 2023に記載ある「ジニ係数」の推移である。

ジニ係数は、国家の格差を見るものとして使用される。数値が大きいほど(100に近いほど)所得配分が不平等であることを示している。

図を見ると、ジニ係数が大きくなっている国、小さくなっている国、あまり変わっていない国、様々である。中国とインドでは着実に格差が広がっていることが見て取れるが、これらの国家は(2000年以降で言うと)経済も伸びてきているので、ジニ係数が大きくなっていることは当然と捉えることもできる。ただ中国は国全体のGPDも、一人当たりGDPも、共にインドに対して5倍以上の差を付けていることも認識としては必要であろう。

2.マハトマ・ガンディー国民農村雇用保障法

格差是正措置の代表的なものとして、インドに「マハトマ・ガンディー国民農村雇用保障法(MGNREGA)」がある。これは2005年に施行されたインドの法律で、農村部の貧困削減と雇用機会の創出を目的としている。この法律のもとで農村地域の成人は、年間最低100日間の有給労働を保証されている。労働は土地保全、灌漑施設の改善、道路建設など、地域社会のインフラ整備を中心とした、公共事業プロジェクトに関連するものである。

MGNREGAは貧困と格差を軽減し、経済的機会と社会保障を社会の恵まれない層に提供することを意図している。農村部の生活水準を向上させることを目指す、インド政府の重要な社会政策の一つである。

(後編に続く)

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