【インド新規事業立ち上げ物語】(第128話)サステナビリティと経営層によるコミットメント


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押しすることを意図している
※ インド現地での動きについては出張の総括動画をご参照

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1.コミットメント

企業の中で『サステナビリティ経営』を浸透させたいと考えたとき、もっとも重要になってくるのは「経営層によるコミットメント」である。

ちなみにこれは「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に関しても同じことが言われてきた。『サステナビリティ経営』にしても、「DX」にしても、企業の方向性を決定付けるものであるため、経営層がコミットしなければならないのはある種当然のことかもしれない。

2.初期的アクション

その際に経営者がまず行うのは「ビジョンを掲げる」ことである。自分の中にイメージがあってすぐにビジョンを掲げることができる人もいれば、「本音としては取り組みを進める中で考えていきたい…」と思う人もいるかもしれない。それでも目的地がなければ走ることができないので、まずはここが全ての始まりとなる。

そしてこのビジョンを実現するために何をするのか。次のステップは「長期的コミットメントとアクション」の設定である。

最後は、設定したアクションを実務的に可能な状態にするため、「社内資源を割り当てる」ことが必要となってくる。ここまでが、『サステナビリティ経営』に関わる初期的アクションである。

3.その他の必要プロセス

進めていく中で、「外部とのコミュニケーション」は必須である。視野が狭くならないため、少しでも多くの意見、様々な観点が取り入れられると良い。

またいつの時代にも変化を嫌がる人はいる。社員の中にも、株主の中にも、取引先の中にも。これは真摯に、地道に、説明を重ねていくしかない。またアクションが成果に結び付いていることを示しながら理解を得ていくしかない。この手の「内部の抵抗への対応」もプロセスの一部であるとの認識が求められる。

4.終わりはないが

以上のことを踏まえ、最終的にどこに辿り着きたいのか。この旅路に終わりはないのだが、「持続可能性と経済性のバランス」は保たれた状態が望ましいのは言うまでもない。また「サステナビリティ経営が浸透した状態とは何か」を考えると、それは社員の一人ひとりが自然とサステナビリティを意識できるような「企業文化の形成」となる。

ここまで教科書的な綺麗な話を並べてきたが、いざ『サステナビリティ経営』に取り組もうとすると、個々のアクションはかなり地味で泥臭い。粘り強く対応していかなければならない。しかも正解はない。

Goziokiと”SALSH”では、個社の置かれた状況をしっかりと踏まえながら、ベストとなるサポートを提供するべく努めている。

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