【インド新規事業立ち上げ物語】(第98話)「CSR」は古いのか?


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している
※ インド現地での動きについては、出張の総括動画をご参照

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1.「CSR」と言い始めたとき

私はいつからこの一連の投稿の中で「CSR」という言葉を使うようになったのか。遡ってみると、最初に登場するのは第12話である。それ以前の11話には、「CSR」は出てこない。

「CSR」という言葉を私が積極的に使い始めた理由は明確である。それは、インドに「CSR 2%ルール」があるから。サステナビリティを起点に日本企業とインドのマッチングを考えたとき、「CSR」と説明するのが一番都合が良いのである。

日本側でも、インド側でも、何をしていきたいのか、理解を得られやすい。

2.これまでも言われてきたこと(?)

もう10年近く前になるが、東洋経済にこのような記事が載った。

「CSR=社会貢献」という考えは、時代遅れ

タイトルの通り、「CSR=社会貢献」と捉えることが古いと述べるものである。念のためであるが、「CSR」という言葉が古いと述べているのではない。

この記事によれば、「CSR(企業の社会的責任)」はより広範な概念であり、その一部として「CSV(共通価値の創造)」が存在しているとのこと。これは当時の整理として理解できる一方で、言葉の意味や、言葉が持つ響きは時代の中で絶えず変化するものである。

結果として、その後もCSRは「CSR =社会貢献」とするイメージを払拭し切れなかった。2023年12月現在、「CSR」と聞いて、企業のコストセンターをイメージする人は少なくない。

3.「受動」から「能動」への転換点

ちょうど昨日会った人にも、次のように言われた。

  • • 今は環境経営が「受動」から「能動」へと移行する転換点にある
  • • 「受動」が指すのはCSRでありSDGs
  • • 「能動」が指すのが『サステナビリティ経営』

まさにその通りと思う。

Goziokiが”SALSH”を通じて目指すところは、『サステナビリティ経営』の後押しである。ただその道筋を、どのような言葉を使って説明していくのか(これまで「CSR」とよく言っている)で、周りへの伝わり方も変わってくることを再認識させられた。

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