【インド新規事業立ち上げ物語】(第62話)「理想」と「現実」の距離

  • ※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
  • ※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
  • ※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している

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1.理想

”SALSH”を通じて実現したい理想の世界がある。それは「個々人が世界にあるサステナビリティ関連課題を 自分ゴト化 していく世界」である。

この理想は「世界平和を実現したい」と同じで抽象度が高いので、少し各論に落とし込むと、「企業において サステナビリティ経営 が浸透した世界」となる。「企業」を主語に置いているが、企業に限った話ではなく、最終的には「個々人が」という話である。ただし、”SALSH”サービス事業化の観点で、入口としてまずは「企業」を設定している。

【インド新規事業立ち上げ物語】(第52話)『サステナビリティ経営』が浸透するまでのプロセスと”SALSH”の位置付け

2.現実

ただし、現実は、述べた理想の世界にまだ達していない。もちろんそこには個人差、企業差がある。十分過ぎるほどに取り組めている人もいれば、サステナビリティについて考えたこともない人もいる(企業に関しても同じ)。尚、各々が置かれている環境が異なるので、どちらが良い・悪いという単純構造ではない。

そしてGoziokiでは、”SALSH”が現実を理想に近付けるための重要な役割を果たせると信じている。言い方を変えれば、”SALSH”を通じて、この現実を理想に近付けるべく努めていきたいということである。

今我々が住むこの世の中は、どれぐらいサステナビリティ課題と向き合えているのか?(或いは向き合えていないのか?)

3.距離

サステナビリティへの向き合い方は、定量的に示せる部分と、そうでない部分がある。例えば「企業が利益の内のCSR拠出に充てている割合」は、(非上場企業もあるので、企業として公表する意思があるかどうかはともかく)数値化可能である。一方で、「社員の内のどの程度の人が環境課題に関心があるのか」は、アンケートを取るなど無理矢理定量化することは可能であるが、それだけでは本質はなかなか掴めない。

また「理想と現実との間の距離」を見ていくにあたっては、「どの程度の距離が最適か?」も考える必要がある(むしろGoziokiにとってはそこが一番重要)。その距離が極端に短ければ、現実は既に限りなく理想に近付いていて、そこで何か新たに付加価値を提供することは難しい。逆にその距離が極端に長ければ、課題にピンと来てもらうことが難しく、何かそこでサービスを提供したとしてもおそらく相手にされない(必要性が実感されない)。

この先、進む過程で”SALSH”もどんどんサービス設計を変えていくことと思うが、現時点でユーザーとして想定しているのは日本企業である。日本企業と会話を重ねながら、「理想と現実との間の距離」を見極めていく作業はまだまだ続く。

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