【インド新規事業立ち上げ物語】(第20話)インド企業のアポの取り方


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド・ベンガルールの空港。インドはKrispy Kremeの店が多い)

少し仰々しいタイトルを付けてみたものの、あらかじめお伝えすると、今回の投稿の中では何か「アポ取りに関する秘策」を紹介する訳ではない(笑)。単に「誰もがやるようなことを通じてアポが取れました」という話であるが、『インド新規事業立ち上げ物語』としては過程を記録に残しておく意味があるので記すものである。

1.「紹介」のメリット

SALSH”(Goziokiで立ち上げ準備を進めている「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」)に関連して、まだインドの誰とも関係性を持てていなかった頃、アポ取りは以下2つの方法しかなかった。

  • 【A】紹介
  • 【B】コールドコール(※電話ではなくメールなので「コールドメール」と言うべきか)

紹介は、その名の通り、既に自分が持っているネットワークの中で「どこか紹介してもらえるインド企業はないか」とお願いして繋げてもらうものである。紹介は、(当たり前の話ではあるが)コールドコールと比較した場合、次のメリットがある

  • ・相対的に質の高いパートナーに巡り会える
  • ・その相手と事業としての成果が得られるかどうかは別として、初回協議の実現可能性は高い(コールドコールの場合は無視されることの方が圧倒的に多い)

2.「コールドコール」も捨てたもんじゃない

紹介のみで多くのパートナーと協議ができるのであればそれに越したことはないが、実際はコールドコール(コールドメール)も実施していく必要がある。

ちなみに、インドで、”SALSH”として話し合いたい相手を選び、その相手に”SALSH”との話し合いメリットを丁寧に説明した上でメールを送ったところ、10件に1件は協議(対面またはオンライン)に繋がった。この割合は、私の個人的な経験で言うと、インドネシアやベトナムなどの国よりは多少低い。ただ逆に言えば「10件メールを送れば必ず1件はアポが実現する」ということである。2件のアポを設定したければ20件メールを送れば良い訳で、3件のアポを設定したければ30件のメールを送れば良い訳で、何をすれば良いのかが明確になっている時点で、ビジネス環境としては恵まれている。

また、これは結果論であるが、”SALSH”がこれまで協議を重ねてきたインドパートナーを見渡したとき、コールドコールで出会ったパートナーの中には、良質な相手が数多くいる。

※良質な相手については以下投稿を併せて参照
【インド新規事業立ち上げ物語】(第11話)目の当たりにしたインドのプロフェッショナルたち

「コールドコール」も捨てたもんじゃない。

3.コミュニケーションを通じて前に進む

多くの人のサポートのおかげで、Goziokiもインドではある程度の数のパートナーと協議ができるようになってきた。そうすると先の【A】【B】に加え、「【C】協議した相手が更に別の人の紹介してくれる」パターンが増えてきて、今ではそれがGoziokiにとってのネットワーク拡大の中心にある。

※インドでのネットワークの広がりについては以下投稿を併せて参照
【インド新規事業立ち上げ物語】(第10話)海外出張帰国翌日

グローバルビジネスを推進する上で、地場パートナーとの繋がりは欠かせない。直接的な事業パートナーだけではなく、リーガルアドバイスを求められる先、会計・財務の相談ができる先、その他、より広い視野で状況を捉えるための一助となってくれる先。今日もそれらパートナーとコミュニケーションを取りつつ、”SALSH”は前に進んでいくのである。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第1話)なぜインド?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第2話)”SALSH”
【インド新規事業立ち上げ物語】(第3話)ESGは贅沢品である。
【インド新規事業立ち上げ物語】(第9話)経営とは少し離れたところにポツンとサステナビリティが位置している日本企業