【インド新規事業立ち上げ物語】(第2話)”SALSH”


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド出張2日目のランチより)

1.新規事業に込めた想い

サステナビリティと向き合うに当たって疑問に感じていることがある。例えば気候変動問題への対処として、『2050年までにカーボンニュートラル』と言われることがある。ただこれを言っている人は、おそらく2050年時点では働いていない可能性が高い。そうすると『2050年までにカーボンニュートラル』とする発言は、「私の世代では問題は解決しませんよ。私の子供たちの世代が解決します」と受け取ることもできる。日本、アメリカ、EUなどはカーボンニュートラルの目標を2050年、中国は2060年、そしてインドは2070年に設定している。

この手の問題は時間をかけて取り組んでいくほかないので、「自分たちの世代では解決しない(解決できない)」ことが必ずしも問題とは思わないが、「自分たちの世代では解決しないのだとしたら、今我々がするべきことは何か?」は常に考えておきたい。

政策の提言、テクノロジーの進化、各種プロジェクトの推進、これらは全てサステナビリティと向き合うために必要なことであるが、これに加えて「最終的には自分たちの子供たちが解決に当たる」視点で考えると、「次の世代に正しくメッセージを伝えていく」ことこそが肝のように思う。

もちろん今の時点での価値観やテクノロジーは全て子供たちが大人になる頃には古くなっている。それでも、過去の人たちがどのような経緯で各種取り組みを進めていったのかを知ってもらわないと、今の子供たちが大人になり、急に課題解決の責任を負わされたときに戸惑ってしまうのではないか。

2.サステナビリティ教育・支援プラットフォーム

現在Goziokiでは”SALSH”(Sustainability Action, Learn & Support Hub)という構想を掲げている。日本語に訳すと、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」となる。しっかりと次の世代に今の世の中で起きていることを伝えていかなければならないが、そもそも自分たちが問題の本質を正確に捉えられていなければ、伝えていくことすらできない。

SALSHで目指すのは、「ある人にとっての知識の習得が、別の人にとっての具体的な支援になる」という姿である。SALSHは「学びの場」であり、「支援の場」。我々がSALSHを通じてサステナビリティについての理解を深め、しっかりと次の世代に課題認識を伝えていければと考える。これだけではまだ抽象的でなかなかイメージが湧かないかもしれないが、今回はここまでの説明に留めさせていただき、次回以降の投稿で具体的事例も交えながらこの構想を深掘りしていきたい。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第1話)なぜインド?