【インド新規事業立ち上げ物語】(第188話)インドの外資規制を考える(前編)


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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インド推しを続ける私であるが、インドでの事業展開に際して考えるべき「外資規制」について、2024年3月時点の情報として、そのポイントを下記する。

<外資規制の基本と影響>

1.外資直接投資(FDI)ポリシーの基本構造
• 【小売業】単品小売では100%までの外資が許可されているが、条件付き。多品目小売では外資の入資が制限されている。
• 【防衛】防衛セクターでは最大74%までの外資が自動ルートを通じて許可され、それ以上は政府承認が必要。
• 【保険】保険セクターでは外資の上限が最近74%に引き上げられた。

2.セクター別制限と禁止事項
• 【禁止されているセクター】ギャンブルと賭博、宝くじ事業、たばこ製品の製造など。

3.自動ルートと政府承認ルート
• 【自動承認セクター】多くの製造業セクターが含まれ、外資は特定の条件下で自動的に承認される。
• 【政府承認が必要なセクター】放送、印刷メディアなど、より敏感なセクター。

4.地理的制限とインフラ投資
• 【地理的制限】特定の国境地域や戦略的地点での外資投資には追加の規制がある。
• 【インフラ投資】道路、橋、電力などのインフラプロジェクトに対する外資は奨励されており、一部セクターでは100%までの投資が許可されている。

5.知的財産権(IPR)と技術移転
• 技術移転に関する規制は特に、防衛産業や高技術セクターで見られる。これは国内産業の能力向上を図るため。

以上が基本となる枠組みであるが、次回投稿では、我々が取り得る「戦略的アプローチと展望」について見ていきたい。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第163話)いつからインド人は世界をリードする存在になっていったのか
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