【インド新規事業立ち上げ物語】(第183話)高齢リーダーとパワーバランス


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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1.高齢化するリーダーたち

以下は、2024年3月20日現在の年齢を示している。

・アメリカ バイデン大統領 81歳
・アメリカ トランプ前大統領 77歳
・インド モディ首相 73歳
・ロシア プーチン大統領 71歳
・中国 習近平国家主席 70歳
・日本 岸田総理 66歳
・フランス ル・ペン国民連合党首 55歳(次期大統領の有力候補)
・カナダ トルドー首相 52歳
・イタリア メローニ首相 47歳
・フランス マクロン大統領 46歳(就任時は39歳)
・イギリス スナク首相 43歳

このように、アメリカ、インド、ロシア、中国のリーダーはいずれにも70歳超えである。

2.ロシアの選挙

そんな中、ロシアで大統領選挙が行われ、プーチン現大統領が再選された。任期はこれから6年間、2030年まで。現在71歳のプーチン氏は、77歳まで大統領を務めることになる。

ちなみに2021年の法案改正により、プーチン氏は最長で6期目まで務めることが可能。従って、6年後の選挙でも勝利すれば、2036年(83歳)まで大統領の座に居ることになる。アメリカでは、81歳のバイデン氏や、77歳のトランプ氏が来年以降の大統領の座を狙っていることを考えれば、プーチン氏が83歳まで大統領職に拘ったとしても何も違和感はない。

<プーチン大統領>
【第1期】2000-2004年(4年)※就任時は47歳
【第2期】2004-2008年(4年)
【第3期】2012-2018年(6年)
【第4期】2018-2024年(6年)
【第5期】2024-2030年(6年)
【第6期】2030-2036年(6年)←これは次の選挙に勝った場合
※2008-2012年の間は、メドヴェージェフ大統領の下で首相を務めた。

3.インド

インドのモディ首相は、プーチン氏より2歳年上で現在73歳。今年の選挙で3期目就任が確実視されているが、その場合、78歳まで首相を務めることになる。インドの場合、(現在の法律では)任期の回数に制限はないので、選ばれ続ける限り、モディ氏は首相の座に居続けることができる。

そしてモディ首相とプーチン大統領は近い。インドはロシアの最大の武器購入者である。またそれにも関わらず、アメリカはインドとの距離を縮めたがっている。そしてアメリカとの貿易戦争を続ける中国。この4カ国は、70歳超のリーダーの下、相手国とどのように連携または牽制(またはその両方)し合っていくのであろうか。世界のパワーバランスは、高齢リーダーたちの手の中にある。

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