【インド新規事業立ち上げ物語】(第126話)どのタイミングであなたの仕事がなくなるのかが分かってきた


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押しすることを意図している
※ インド現地での動きについては出張の総括動画をご参照

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1.仕事が消える順番

OpenAIのCEOであるSam Altmanは、先日公開されたBill GatesのPodcastで次のように語っている。

これまでは次のように思われていた。

まず自動化・機械化により、ブルーカラー(肉体労働系)の仕事がなくなる。次にテクノロジーの更なる進化によってホワイトカラー(知的労働、オフィスワーカー)の仕事がなくなる。そして創造性を伴うクリエイティブな仕事に関しては、もしかしたらいつまでも残るかもしれないが、なくなるとしたら最後である。

ところがこの3種類(ブルーカラー、ホワイトカラー、クリエイティブ)の仕事がなくなる順番が実は真逆であることが、かなりはっきりしてきた。

確かに私も数年前までは「ブルーカラーの仕事がなくなるのは時間の問題」と思っていた。ただコロナ禍にあっては、誰しもがブルーカラー労働の重要性を身にしみて感じたことと思う。そして「ブルーカラーの仕事より、ホワイトカラーの仕事の方が先になくなる」ことを直近の数年で理解した。またクリエイティブな仕事に関しては、こちらはもう既にどんどんと人間の手から離れていってしまっている。

Kaizen Platformの須藤CEOも7ヶ月前ぐらいの時点で次のように述べていた。

中国ではイラストレーターの多くが失職してしまった。今はAIに絵を描かせる時代なので。ところが日本ではいまだに人間に発注したがる人もいるので、中国のイラストレーターたちが日本に仕事を拾いにきている。

ちなみに今まさに皆さんに読んでいただいているこの投稿のトップ画像は、AIに作ってもらっている。

2.人的資本経営

“SALSH”はCSRプロジェクトへの着手を入り口に掲げているため、この一連の投稿でもCSR関連の話がこれまで多かった。ただ”SALSH”のより広義での役割は企業の『サステナビリティ経営』の支援であり、その中では当然に人的資本経営についても考えていかなければならない。

どのような順番で我々の仕事がなくなるのかが明確になってきた今、個々人がどういう役割を果たすことで企業、更には社会に貢献できるのかを考える良いタイミングとなる。また経営目線で言えば、その中でどう社員に活躍の場を提供したり、モチベーションを維持したりしていくのかを考えていくことになる。

『サステナビリティ経営』において考えなければならないことは、尽きることがない。

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