【インド新規事業立ち上げ物語】(第106話)ESGというフォーマット


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している
※ インド現地での動きについては、出張の総括動画をご参照

+++++

1.ESGのフォーマット化

「ESG(Environment, Social, Governance – 環境・社会・ガバナンス)」が叫ばれて久しい。ESGの考え方を否定する人はほとんどいないと考えられる一方で、ESGそのものは「フォーマット化」しているところもある。

• チェックリストに基づいたアプローチ
• 短期的な目標設定
• 一般化された戦略の採用

皆さんが働く企業に当てはまる部分もあるかもしれない。上に書いた3点が何かアクションを促すきっかけとなっているのであれば、それはとても良いことである。但し「ESGの本質に向かって行っているのか?」は常に自問自答すべき問いとして存在している。

2.投資家と消費者の役割

企業はいつでも大変な立場にある。投資家、そして消費者、その双方からプレッシャーをかけられ、板挟みの状態にある。ただ、そのような社会的プレッシャがESG活動を促しているうちは、きっと本質に辿り着けていないのであろう。自問自答の末に自分たちなりのESGに対する回答を導き出した企業が、結果として投資家や消費者の信頼をもっとも勝ち得ていたりするからである。

【Patagonia】 https://www.patagonia.com/
環境保護と持続可能の先駆者としてしられるPatagoniaは、社会的プレッシャーに負けた結果として環境保護を考えたことなど一度もない。ただ自分たちが信じた道を歩み続けた結果、今のポジションにある。

【Unilever】 https://www.unilever.com/
Unileverは持続可能な生活計画を通じて業界をリードしている。製品設計、供給チェーン、社会貢献活動など、同社の参考にすべき取り組みは多岐に亘る。

この2社にとっては、ESGがフォーマットであったことはない。

3.持続な未来に向けて

前回投稿に続き「本質」と「形式」について、少し角度を変えてここまで書いてきた。前回と同じ結論にはなるが、「形式」は重要、但し「形式=本質」ではない、このことを念頭に置いておく必要がある。

長期目標を掲げ、ステークホルダーとの協力強化を図り、イノベーションと技術を積極活用し、何よりも透明性を担保する。ESGを上手く活用しながらも、その先にある『サステナビリティ経営』の本質に辿り着くことを企業としては目指していくことになる。

Goziokiの”SALSH”も、そういった企業をサポートできるよう、しっかりと設計していきたい。

#インド #India #新規事業 #新規事業立ち上げ #インド新規事業立ち上げ物語 #第106話 #ベンチャー #ベンチャー経営 #ビジネス #business #Gozioki #環境問題 #環境教育 #サステナビリティ #sustainability #サステナビリティ経営 #サステナビリティ教育 #教育 #education #資金調達 #SALSH

<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第71話)ESG投資は本当に死んだのか?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第68話)Goziokiが信じていること

【インド新規事業立ち上げ物語】(第57話)『サステナビリティ経営』急拡大のTipping point

【インド新規事業立ち上げ物語】(第26話)インドのCSR概念を変えた日本人
【インド新規事業立ち上げ物語】(第6話)ビジネスアイディアに価値はない