【インド新規事業立ち上げ物語】(第105話)「本質」と「形式」の話


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している
※ インド現地での動きについては、出張の総括動画をご参照

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1.何を重視するか

我々の周りにはいつも「本質」重視の発想と、「形式」重視の発想が存在している。どちらの考え方も最終的には「本質」に辿り着きたい点においては同じであるが、アプローチが異なる。

人間はなかなか「本質」を捉えられない。「形式」を徹底することで初めて「本質」が見えてくる訳であって、「形式」こそが「本質」へと向かう最短距離である。これが「形式」重視の考え方。

一方で、「形式」は守られても、それ以外の中身が一切伴わないことがある。「本質」を重視する発想においては、「形式」に拘り過ぎるリスクを懸念する。

「好き」と言葉に表現することが大事とする発想がある。逆に「言葉に出さずとも気持ちは伝わる」と考える人もいるかもしれない。「言葉に出しさえすれば、(それ以外の中身が何も伴っていなくても)それで良いのか」との意見もある。

2.なぜやるのか

『サステナビリティ経営』の文脈でも同じである。そこには「本質」と「形式」のせめぎ合いがある。

• 法令で規制されているから環境を守るのか(それとも環境を守りたいから守るのか)
• サステナビリティレポートを作成することがゴールなのか(レポートさえ作ればそれで良いのか)
• CO2を減らすこと以上にやるべきことはあるのか

数値目標や戦略を掲げることは、発想を「形式」寄りにしてしまうことがある。

• 戦略を掲げたことに満足してしまっていないか
• 会社が「戦略」と言っているからやるのか(それともやりたいからやるのか)

Goziokiでは、「個々人がサステナビリティ課題を自分ゴト化できている状態」を「本質」と位置付け、そこを目指している。各企業が『サステナビリティ経営』の下で「形式」から入っていく重要性は理解できる。但し「本質」に繋がる「形式」なのか、それともどこまで行っても「形式」のままで終わってしまうものなのか。そのあたりはしっかりと見ていきたい。

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