【インド新規事業立ち上げ物語】(第92話)インドに行くと人生観が変わるのか?


アップル社製品のシンプルなデザインは、Steve Jobsがインドで「物事の本質はシンプルである」といった考え方を身に付けたことに起因していると言われている。

※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している
※ インド現地での動きについては、出張の総括動画をご参照

+++++

「インドに一人旅して人生観が変わった」と言う人に出会ったことがあるかもしれない。あるいは少なくとも、ブログなどでそのように書いている人を目にしたことがあるのではないだろうか。

果たして、インドに行くと人生観が変わるのか?

1.The BeatlesとSteve Jobs

「インドに行って人生観が変わった」というテーマで私が真っ先に思い浮かべるのは、The Beatles(音楽グループ)とSteve Jobs(アップルの創業者、iPhoneの生みの親)である。

The Beatlesは1968年にインドに2カ月ほど滞在している。但し、リンゴ・スターは早々に帰国。ポール・マッカトニーは、ジョン・レノンとジョージ・ハリソンよりは先に帰国するも、6週間ほど滞在。このインド滞在は、特にジョン・レノンとジョージ・ハリソンの2人に対してはスピリチュアルな影響を与え、結果として、バンドとしても音楽的な影響をインドから受けていると言われている。

Steve Jobsは人生を見つめ直すために、1974年に7カ月ほどインドに滞在している。これはアップルを創業する1976年よりも前の話である。このインド滞在を経て、Steve Jobsは「物事の本質はシンプルである」「直感を大切にする」といった思考を身に付けたと言われていて、それらはアップル社製品の作りにも現れている。

2.もう少し長く滞在する必要がある

私はこれまで4回インドに行っている。2回は旅行、2回は出張。旅行のうちの1回は、二週間ほど滞在して、多くの都市を訪問した。ただおそらくインドの本質に入り込むためには、1回あたりの滞在期間が短すぎるのであろう。The BeatlesやSteve Jobsは共に数カ月滞在している。

私もこの先、もう少し長く滞在する必要がある。

人口世界一の国インドは、多様性や格差も世界的に大きい国と言える。アメリカに渡ってGoogleやMicrosoftのCEOになるインド人といったサクセス・ストーリーがある一方、この先20年間ぐらいかけても貧困から脱することができないような地域があったりする。

そしてまさにこの2つの事実を知ること、即ち、①世界的なサクセス・ストーリーがそこに存在すること、②世界的な多様性や格差がそこに存在すること、これが今このタイミングで我々がインドと向き合うことの意味と整理している。(①も②も、インドと同じような水準のものは日本には存在しない)

「人生観が変わった」とまで言えるのかは分からないが、インドに行くと、(少なくとも今は、そしてこれから10年ぐらいは)ここが世界の中心であるという感覚を抱くことはできる。

もうしばらくこの国の動きに付いていきたいものである。

#インド #India #新規事業 #新規事業立ち上げ #インド新規事業立ち上げ物語 #第92話 #ベンチャー #ベンチャー経営 #ビジネス #business #Gozioki #環境問題 #環境教育 #サステナビリティ #sustainability #サステナビリティ経営 #サステナビリティ教育 #教育 #education #資金調達 #SALSH

<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第71話)ESG投資は本当に死んだのか?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第70話)「制度リスク」という名のチャンス

【インド新規事業立ち上げ物語】(第68話)Goziokiが信じていること

【インド新規事業立ち上げ物語】(第57話)『サステナビリティ経営』急拡大のTipping point

【インド新規事業立ち上げ物語】(第6話)ビジネスアイディアに価値はない