【インド新規事業立ち上げ物語】(第76話)「温室効果ガス排出は誰のせい?」〜インドが発揮するリーダーシップ〜
- ※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
- ※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
- ※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している
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1.それぞれの利害関係
グローバルサウスのリーダーであるインドのCOP28における動きを見ていると、「累積排出量」の議論を軸に、発展途上国を守っていこうとする構図が窺える。
「温室効果ガス排出は誰のせい?」は永遠のテーマであり、今も、これまでも、そしてこれからも、各国の利害関係や理屈の中で、平行線を辿り続けると思われるテーマの一つである。
- (1)年間総排出量の最も多い国
- (2)人口一人当たりの年間排出量の最も多い国
- (3)1990年以降の省エネによる効率改善の最も低い国
- (4)産業革命以降の「累積」排出量の最も多い国
この中で一番罪が重いのは誰か?
実際のデータも見ながら吟味したい方には以下のサイトがお薦めである。
https://ourworldindata.org/co2-emissions-metrics
2.インドの動き
冒頭でも触れた通り、インドは(4)を主張して、グローバルサウスを(過剰な排出削減義務の責任から)守っていきたい考えである。
インド自身はしっかりと削減活動に取り組んでいきたい意向を示しているので、自らは率先して行動を取る良きリーダーシップが発揮されようとしている。
過去のCOPにおいてもそうであるが、COP期間中は急に流れが変わることがある。流れが変わった結果として話が纏ったり、或いはその逆で纏まるものが纏まらなくなったり。
今年のCOPも首脳級会合を終えたところであるが、この先、化石燃料(特に石炭)、再生可能エネルギー、原子力発電、グローバル・ストックテイク、それぞれのテーマでどのように議論が進行していくのかは引き続き見ものである。
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