【インド新規事業立ち上げ物語】(第75話)COP28とグローバル・ストックテイク
- ※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆。写真はCOP28の開催地ドバイ
- ※ 現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている
- ※ ”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している
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1.COP28開幕
COP28(第28回気候変動枠組条約締約国会議)がUAEのドバイで開幕した。岸田首相のスピーチを見た方も多いのではないか。
現在の脱炭素に向けた世界の動きは、2015年のCOP21で採択され、2016年に発効した「パリ協定」がベースとなっている。その「パリ協定」で目的として定めているのは以下。
- • 世界共通の長期目標として、産業革命前からの平均気温の上昇を2℃より十分下方に保持。1.5℃に抑える努力を追求。
パリ協定の概要(環境省ホームページより)
足元では、地球の気温は1.1〜1.2℃まで来ているとされている。その中で、グローバル・ストックテイクと言われる、「パリ協定」の実現に向けた各国取り組み評価がCOP28でのひとつのポイントとなってくる。
<参考記事>
COP28の焦点「グローバル・ストックテイク」とは
2.議長国であるUAE
今回のCOPはUAEが議長国である点も注目すべきである。UAEは石油や天然ガスの生産国であるから。
脱炭素の文脈では、「化石燃料は悪」というのが前提になりがちである。「天然ガスはまだ良いが、石油、石炭は認めない」という風潮がある。
一方で、化石燃料は、不安定な再生可能エネルギーに対する、安定電源とする見方もある。
「化石燃料禁止派」と「化石燃料安全利用推進派」の間で、どう議論が決着していくのか(或いはそもそも決着するのか、おそらくしないと思われるが)も今回のCOPの見どころである。
3.”SALSH”目線
“SALSH”事業に取り組むGoziokiの目線では、脱炭素はサステナビリティに占めるインパクトが非常に大きいため、その意味でもCOP28には注目している。※”SALSH”では、脱炭素を中心に、サステナビリティ全域に取り組んでいきたい
またCOPは「気候変動対応の場」ではもちろんあるが、「政治の場」でもある。見方によっては「南北問題解決の場」でもある。気候変動問題に永遠に付きまとう、①脱炭素と経済成長のバランス、②先進国と発展途上国の間での公平性ある対応、このあたりを踏まえ、どういう力学で何が決まっていくのか(或いは「決めない」と判断されるのか)。グローバルサウスのリーダーたるインドは何をするのか。
COP28の閉幕まで、世界各国の動きに注目していきたい。
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<過去記事>
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