【インド新規事業立ち上げ物語】(第4話)インドと関わりを持ちたい人たち


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。(写真はインド出張4日目、Bengaluruでの案件説明)

1.魅力的な市場であることには誰もが気付いている

インドは人口世界第1位、GDPでは世界第5位。また英語が通じることから(一部地域を除く)、コミュニケーションが取りやすい国でもある。もちろん、インドならではのコミュニケーションハードルも存在するが。

様々な要素を総合的に捉えたとき、とても魅力的な市場であり、これまでの投稿でも触れてきている通り、Goziokiもインドと何かしらの関わりを持って事業を前に進めていくことを望んでいる。

そしてインドが重要な市場であり、これから10年ほどは世界経済に対して様々な角度から今まで以上に大きな影響を与えていくであろうことは、インド人自身が一番分かっている。

2.関わるか否かは議論にならない

インドのビジネスエリートたちと会話をしていると、「インドと関わりを持つか否か」は議論にならない。つまり「インドと関わりを持つ」ことが当然の前提になってきている。ちなみに「インドと関わりを持たない」という選択とは、例えば、アメリカに移住してアメリカ企業に就職することなどが考えられる。つまり「インドの経済活動とは異なるところで自身は活動を進めていく」ということ。

「どこに拠点を構えるのか」の議論になることはある。シンガポールが良いのか?それともドバイが良いのか?ただ、どこに拠点を構えたとしても、インドと関係のある仕事を進めることは、インドのビジネスエリートたちにとっては当然の前提となりつつある。

今、こんなにも勢いを帯びていて、こんなにも世界経済への影響を強めようとしているインド。この経済活動にインド人自身が乗っかっていかない手はない。

3.「始まり」の始まり

インドのビジネスエリートたちが「しっかりとインドの経済活動に関わっていきたい」とした考えを持つようになったのは、昔からではない。過去に於いては、「優秀な人ほど海外に出て行ってしまう」実態があった。海外、特にアメリカに行った方が何十倍も何百倍も、いやそれ以上に稼げるからである。インド人がアメリカに渡って成功したサクセスストーリーは無数にあるが、近年でもっとも象徴的なのはGoogle(Alphabet)ピチャイCEOの物語であろうか。

もちろん「今はインドにいる方が面白そうなので、インドのエリートたちも海外に流出せずにしっかりと国内に留まっている」という単純な話ではない。やはり賃金格差の問題はある。仮に全く同じ能力をアメリカとインドで発揮できるのであれば、アメリカで得られる報酬の方が遥かに大きい。ただ優秀な人ほど自動的にアメリカに流れていっていた頃からは、風潮を変わっていくのではないか。

これからは能力をしっかりとインドのために活かす。なぜなら、インドが世界経済の中心になっていくから。

このようなシフトは、少しずつ始まっているように思う。まだ「始まり」の始まりと言って良いような初期段階ではあるが、この先に波が来ることも何となく見えている。

そう、「インドと関わりを持ちたい」ともっとも強く思っているのは、他ならぬインド人たち自身なのである。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第1話)なぜインド?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第2話)”SALSH”
【インド新規事業立ち上げ物語】(第3話)ESGは贅沢品である。