【インド新規事業立ち上げ物語】(第191話)インドの市場動向と消費者行動(後編)


※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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インド市場へのアプローチ方法に関連し、以下の通り、市場特性を踏まえた戦略を5つ考えていきたい。

1.価格感度

インドの消費者は価格に非常に敏感である。価格設定が商品やサービスの市場浸透率を大きく左右する。低価格戦略はもちろん、価値提案を明確にすることで、消費者の購買意欲を刺激する必要がある。価格と品質のバランスが、成功の鍵を握る。

2.ブランドへの忠誠心

インドの消費者は、信頼できるブランドに対して強い忠誠心を持つ。ブランドの信頼性と品質への期待は非常に高く、これらを確立することが市場での成功を左右する。ブランドストーリーや価値観を共有し、消費者との強い絆を築くことが重要である。

3.ソーシャルメディアとインフルエンサーの影響力

ソーシャルメディアは、インドにおける意見形成の場として重要な役割を担っている。インフルエンサーやソーシャルメディアキャンペーンを活用することで、ブランドの認知度を高め、消費者との関係を強化できる。デジタルマーケティングは、インド市場でのブランド展開において欠かせない戦略である。

4.持続可能性と倫理的消費

環境保護や社会的責任に配慮した商品への需要が増加している。持続可能性は、単なるトレンドではなく、消費者の購買決定における重要な要素となっている。企業は、環境への配慮、倫理的なビジネス慣行を通じて、社会的責任を果たす必要がある。

5.イノベーションとカスタマイズ

市場での競争優位性を確立するためには、イノベーションが不可欠である。新しい技術やサービスを積極的に取り入れ、消費者の個別のニーズに合わせたカスタマイズを行うことで、市場における独自性を確立できる。イノベーションは、市場の変化に対応し、新たな需要を創出する鍵である。

インド市場への進出は、これらのアプローチを踏まえ、戦略的に計画されるべきである。市場の特性を理解し、適切な戦略を実行することが、成功への道を開く。

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