【インド新規事業立ち上げ物語】(第58話)「SDGsウォッシュ」を知っていますか?


※CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆しています。

1.語源

英語で「誤魔化す」という意味を持つ whitewash という言葉がある。語源を辿っていくと、whiteは「白」、washは(色々な意味があるが)この文脈では「染める」となる。つまりwhitewashの直訳は「白く染める」となる。最初から白い壁を、ペンキ屋が「白く塗りました!」と誤魔化すことに例えて、whitewashは「誤魔化す」という意味を持つようになった。

そこから派生する形で、1980年代にアメリカで greenwash という言葉が誕生した。企業に対して、社会的責任として「環境配慮」が求められるようになる中で、表面上は「環境配慮」を意識しているようで、実際は中身のない取り組みを進める企業が増えたことが背景にある。つまりgreenwashは、「見せかけだけの環境配慮」といった意味を持つ。

今の時代、この言葉は SDGs wash になっている。意味はもうお分かりと思う。企業が、一見するとSDGs対応を進めているようで、本質的には中身を伴わない動きを取ることである。「SDGsに取り組まないと!」「社会的責任を果たさないと!」「サステナビリティ経営を推し進めないと!」と企業に対する社会的プレッシャーが日に日に増している状況は理解するものの、うわべだけの対応では問題がある。

2.意味あるプロジェクト組成

現在Goziokiでは、「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の立ち上げ準備を進めている。”SALSH”を通じて、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動を後押ししていくことを意図している。

ユーザーとして想定している日本企業の担当者にヒアリングをさせてもらう際に、よくコメントとして聞かれるのが、「CSR活動に取り組む際は、インパクト度合いをしっかり追いかけたい」というものである。企業として社会貢献に関わるアクションを取ったことが評価される時代は終わりを迎えている。アクションを取るのは当然とした上で、何をするのか?どの程度するのか?どのようにするのか?が問われている。その意味では、企業が「CSR活動のインパクトを測りたい(=定量化したい、モニタリングしたい)」と考えるのは当然のことであり、健全なこととも思う。

「SDGsウォッシュ」となるぬよう、”SALSH”では、海外現場で(まずはインドから)良質且つしっかりとインパクトを残せるCSRプロジェクトを日本企業と共に組成していく所存である。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第57話)『サステナビリティ経営』急拡大のTipping point

【インド新規事業立ち上げ物語】(第30話)改めて「Why India?」を考える
【インド新規事業立ち上げ物語】(第26話)インドのCSR概念を変えた日本人
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