2018年9月に設立されたGozioki株式会社は、今年9月から4期目に突入している。過去3年間を振り返ると、ちょうど半分に当たる1年半がBeforeコロナであり、残りの1年半がWithコロナ/Afterコロナである。そして「コロナ禍」と呼ばれる新型コロナウイルスの感染拡大に伴う苦しい事業環境はもうしばらく続きそうである。

1.上がり続けるハードル

2020年（昨年）は本当に苦しい1年であった。外国人材の就労に関わるコンサルティングを事業の中心に据えているGoziokiにとっては、コロナ禍での外国人の入国制限により、事業の根幹が揺らいでしまったのである。それでも、①外国人が海外から入国できないのであれば、既に国内にいる在日外国人のサポートにあたる、②海外からの入国が再開した際に備え、今できることを行う、③既存のコンサルティング領域以外にも着手する、といったことを意識しながら、事業が再び軌道に乗るタイミングを待ち続けた。

そして2021年を迎える頃には、「2020年にはどん底を経験した。ここから先は上昇しかない！」というポジティブな気持ちにさえなれていた。ところが2021年も、苦難の道は続くことになる。大きな原因が2つあり、1つ目は、コロナによる状況の改善が思ったように進まなかったこと。想像の域を出ないが、東京オリンピック・パラリンピックを推し進めたかった日本政府が、外国人の受け入れ再開に慎重になり続けた可能性がある。2つ目は、ミャンマーで2月に起きたクーデターである。9月現在の今も尚、ミャンマーの人々の生活がそれ以前の状態に戻れていないことを考えると心苦しいばかりである。ミャンマーのクーデターはGoziokiの事業にとっても影響が大きく、高度人材・技能実習・特定技能に関わるコンサルティングプロジェクトの多くが止まることになった。

2020年にコロナを経験し、「ここまで事業に大きな影響を与える出来事を今後体験することはないかもしれない」と感じていた先には、それに匹敵するほどの出来事が待ち構えていた。今後ビジネスにおいては「底は脱した！」などと、二度と油断することなきよう注意していきたい。

2.新しいことを試し続けた1年間

それでも嫌なことばかりではなかった。3期目は、Gozioki創業以来、もっとも多くのことにチャレンジした1年でもあった。「オンラインでのメンタルヘルスケア相談」や、「国内における新規事業立ち上げ」など、先に述べた「③既存のコンサルティング領域以外にも着手する」はしっかりと実践できていたように思う。

新しい業界に触れ、新しい人たちと出会い、新しい働き方を経験したことで、私個人としても「プロジェクト推進」に関わる自信を新たに持った部分がある。組織としてもこれまで以上に筋肉質になることができていると自負している。

3.前期の評価

3期目を迎えるにあたって掲げた目標があるので、それらの評価について述べていきたい。
https://gozioki.com/2020/08/701/

・海外在住の人材への教育・職業紹介に関わる継続的なコンサルティング

→こちらはコロナの長期化、ミャンマーの情勢変化と言い訳はあるものの、結果自体は未達「×」である。

・在日外国人材の教育・紹介に関わるコンサルティング

→こちらは及第点「△」である。苦しい状況は続くが、粘り強く動いてくれているチームメンバーには感謝の気持ちしかない。

・「人材紹介に関わるコンサルティング」に依存しない事業モデルの確立

→結果として上手くいかなったプロジェクトも含め、積極的なチャレンジを重ねていることについては「○」と評価したい。

4.今期の動き

4期目のGoziokiはどうなっていくのか。今期のキーワードは「足場固め」と「グローバル」。

先ほど「油断はしない」といった趣旨のことを述べさせてもらったが、残念ながら今期も事業環境が大幅に改善することは見込めないと捉えている。但し、その中でもできることは当然にあり、1つ1つを地道に積み重ねていくスタンスである。3期目に掲げた目標の内、『在日外国人材の教育・紹介に関わるコンサルティング』及び『「人材紹介に関わるコンサルティング」に依存しない事業モデルの確立』の2つは、4期目も継承していく。これがGoziokiにとっての「足場固め」である。

また「グローバル」というキーワード、これがGoziokiのDNAである点は不変。社是で『〜世界とGET INVOLVED〜』と謳っている以上、我々がグローバル目線を失うことはない。グローバルでは、教育・職業紹介に関わるコンサルティングはもちろんのこと、よりマクロな観点でも、ビジネスモデルの輸出入を含め、各種プロジェクト推進を実行し、継続的チャレンジの手を緩めることなくまた1年間を過ごしていきたい。

今期もGozioki株式会社を暖かく見守っていただくと共に、様々なご指導・ご鞭撻を賜れると幸いであります。どうぞよろしくお願いいたします。

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