【CEOブログ】Twitterから派生して、Twitterに人々を戻していったサービス #034


Photo:SOPA Images/gettyimages

2021年1月30日に、SNSであるClubhouseについて以下を書いている。
https://gozioki.com/2021/01/1157/

今日は、その後の動きについて見ていきたい。

1.一ヶ月もたなかった

2月15日 有安伸宏氏
https://twitter.com/ariyasu/status/1361204986999238658

2月16日 西野亮廣氏
https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/posts/1675892345948454

2月18日 あやなん氏
https://twitter.com/ayachan0619/status/1362299637168701444

上に貼ったリンク先のコメントにある通り、日本に於けるClubhouseのピークは過ぎたように感じられる。私自身の感覚だけで述べると、2021年2月の第一週がClubhouseの(日本での)盛り上がりのピークであった。2月第二週には勢いを失い始め、第三週である今見られるコメントが先に紹介したものである。1月の最終週から盛り上がり始め、2月の第二週までを計3週間とすると、有安氏が述べている通り、1ヶ月ともたなかった。

日本では、Clubhouseが他の国とは異なる伸び方をしていると言われている。サービスの伸びの「起点」はTwitterにあったように思う。私自身もTwitterをやっていなければ、Clubhouseの存在に気付いていなかった可能性が高い。またコロナ禍、そして複数の県が緊急事態宣言下にあって人々が在宅していることが多い環境要因も相俟って、日本でサービス利用が広がっていったと考えられる。「生配信」の要素を持つサービスは他にもあるが、「アーカイブが残らない」点も、利用者の関心を引く上で一定の役割を果たしていたのかもしれない。アーカイブについては、先々の動きも含めて、上記リンクにある西野氏が投稿の中で分析している。

2.巨人たちに喰われるのか

実は、私はTwitterのサービスである「Spaces」を最近まで認識していなかったのであるが、このサービスについて知った際に真っ先に頭を過ぎったのが、InstagramとSnapchatである。ご存知の方も多いと思うが、Snapchatを模倣する形でInstagramが24時間で消えてしまう投稿「Stories」サービスを開始したことで、先発のSnapchatが追いやられることになってしまった。面白いサービスを生み出しても、他の巨大企業が類似サービスを提供することで、瞬く間に喰われてしまうことがある。

Clubhouseが必ず「Spaces」に喰われるとは限らないが、その可能性はもちろんある。以下の記事にもある通り、当初から「Spaces」はしっかりとClubhouseを意識している。
https://jp.techcrunch.com/2020/12/02/2020-11-30-twitters-audio-spaces-test-includes-transcriptions-speaker-controls-and-reporting-features/

3.Clubhouseがあったから知ることができた

ちなみに、私自身はClubhouseのサービスをエンジョイさせてもらっている。特にこのサービスから離れる理由もなく、これからも付き合っていきたいと今のところは考えている。私がClubhouseを利用する理由は、①情報発信の場として使いたい、②情報収集の場として使いたい、③他者と繋がることで新たなビジネスを生み出す可能性を模索したい、という至極ありきたりなSNS利用動機である。

ちょうど日本でClubhouse利用が最も盛り上がった2月の第一週に、東南アジアのミャンマー国で国軍によるクーデターが発生し、同国の国内状況が一変した。そのタイミングで、ミャンマー現地に住む日本人がClubhouseを活用して積極的に情報発信を行い、この動きは今でも続いている。私自身もこのような話に触れることで、ミャンマーに関する生の情報を得ることができた。このようにClubhouseのどこにメリットを感じるのかは人それぞれであり、有意義な情報を得られた人、色々な人と繋がりが持てた人、結果としてビジネスチャンスに繋げることができた人と様々ある。

最後に、日本でClubhouseが盛り上がり始めた1月26日時点での山岡佑氏の以下コメントを紹介したい。
https://twitter.com/8map/status/1354078033041367040

日本のClubhouseの盛り上がりはTwitterが「起点」となったが、結局人々はTwitterに戻っていくのであろうか。

#Clubhouse #クラブハウス #音声版Twitter