【CEOブログ】創業秘話:偶々メンバーが11人しかいなかった。そうしたらサッカーの試合が始まってしまった。あなたならどうする?もうその11人で試合に臨むしかないでしょう? #019


(写真左から西川、吉田、赤尾)

1. 創業メンバーはどのようにして出会ったのか

創業メンバー3人(吉田・西川・赤尾)で『〜世界とGET INVOLVED〜』を社是に掲げ、Gozioki株式会社を2018年9月に設立してから、間も無く1年半が経過しようとしています。この間、周りの人にもっともよく聞かれたのが「なぜ社名がGozioki(5時起き)なのか」という質問ですが、その次に多かったのは、「創業メンバーはどのようにして出会ったのか」であります。

2018年2月、私(吉田)は「独立したい」「教育に関係したことをしたい」「自分の強みが活かせるのはグローバル事業」と色々な想いを抱えながら、今後のことを考えていました。その時に次なる一手を指し示してくれたのが、古くからの友人である鈴木(株式会社ジーゼ代表)であります。鈴木と話し合いを重ねていくと、東南アジアで、「教育」を起点に、グローバルな就労環境を整えていく、そのような事業の方向性が見え始めてきました。

一方で鈴木自身は、自分の事業(株式会社ジーゼ)にも注力していかなければならない中で、私に対して、後にGoziokiの創業メンバーとなる2人(西川・赤尾)を紹介してくれました。

私が西川・赤尾の2人と出会ったのは、「起業直前に鈴木に紹介された」それだけなのです。創業メンバーの3人は、よくある「学生時代の友人」でもなければ、「前職での仲間」でもありません。ベンチャーの立ち上げでは珍しいのではないかと勝手に思っているのですが、「起業直前に偶々出会った」のです。

2. なぜ出会ったばかりのメンバーと起業に踏み切れたのか

起業の過程を周りの人に話していくと、この質問も必ず聞かれます。「なぜ出会ったばかりのメンバーと起業に踏み切れたのか」

確かに起業時のメンバーは、一緒に立ち上げた会社の舵を切っていく、運命共同体であります。Goziokiの創業メンバーは、学生時代からの友人で深い信頼関係が構築されている訳でもなければ、これまで一緒に仕事をしてきた経験があって事業に対するビジョンをしっかりと共有できている訳でもありません。なんとなく出会った3人は、自分たちの全てを懸けて、同じベクトルで、同じ熱量を持って、突き進んでいくことが果たしてできるのでしょうか。

会社立ち上げ時の創業メンバー3人の関係性を、私はいつも次のような言葉で説明しています。

偶々メンバーが11人しかいなかった。そうしたらサッカーの試合が始まってしまった。あなたならどうする?もうその11人で試合に臨むしかないでしょう?

正にこのような心境でした。偶々集まった3人でスタートするしかなかったのです。私は残りのメンバー2人のことを深く理解していた訳ではありません。それは「能力」や「事業に対する熱量」の観点でも、更には「人間性」の観点に於いても。またこれは私だけでなく、逆に2人から見た私という意味でも同じです。それでも3人は一緒にスタートを切ったのです。

そんな我々の判断を「安易だ」と周りから批判するのは簡単なことと思います。今振り返ると、我々は「自分たちの人生を前に進めよう」と必死だったのだと思います。もちろん、一緒に走ってみて、あまりにも方向性にズレが見られるようであれば、「解散する」という結果に陥っていた可能性もあります。ただ気が付くと、吉田・西川・赤尾の3人は、あの日から1年半経った今日も、寝る間も惜しみながら一緒に走っているのです。

3. 三人を繋ぐもの

先に述べた通り、あれこれ考える間もなくスタートを切ってしまったというのが実態であります。なぜ創業メンバー3人は一緒に走って来られたのかと言えば、「運が良かった」としか言いようがありません。

<能力を補完し合う>

創業メンバー3人は、不思議な補完関係にあります。良い意味で、「強み」が異なります。ある1人ができないことを残りの2人が得意としていたり、ある2人にできないことをもう1人が得意としていたり。至るところでそのような関係性が見られ、「不思議な歯車は確実に会社を前に進めている」そのような感覚があります。

<時間労働者ではない>

創業メンバー3人は、出会った当初から、考え方が「時間労働者的」ではありませんでした。成果を出すために、費やす時間を惜しまない。3人各々がそのような考え方を持つに至った背景は様々と思いますが、時間労働者的な発想で仕事に当たる人も多いので(それが良いか悪いかの話ではなくて)、結果として3人が同じベクトルを向いていたことは、仕事を非常に進め易くしています。国内外問わず、日々飛び回っている3人は、物理的に同じ場所にいることがほぼないのですが、それでも必ず時間を見つけ、話し合いを重ね、仕事と向き合っています。

<強固な信頼関係>

創業メンバーの3人は、お互いによく情報を共有し、そしてお互いによく相談をします。これは1年半に亘り密度の濃い時間を共に過ごしてきた結果とも言えますし、また先の「補完関係」の話にも繋がるのですが、良い意味での「相互依存」がチームワークを強固なものにしています。

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このように創業メンバー3人の相性は良いですが、事業の課題はまだ山積みです。会社としてもっと結果を残し、もっと『〜世界とGET INVOLVED〜』して、社会的信用を積み上げていかなければなりません。旅路はまだまだ続きます。