【CEOブログ】半年ぶりの入国のこと

1.外国人に対する入国制限

弊社では主に以下2つの業務に取り組んでいます。

(1)「海外に於ける外国人向け日本語・文化教育」に関わるコンサルティング
(2)「外国人材の日本での就労」に関わるコンサルティング

具体的には、前者では、海外での教育機関との各種交渉支援を行っています。後者では、国内外の人材紹介会社に対する助言を行っています。

これら全ての取り組みに於いて、海外から日本へ人材が「入国して」就労することが前提となります。しかし新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、弊社事業の関わるところでは、今年3月末を最後に外国人材の入国が止まっていました。

2.入国再開に向けて

日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、4月以降、外国人による入国制限が続いていました。少しずつ動きが出てきたのが6月で、日本政府が「国際的な人の往来再開に向けた段階的措置」について発表を行います。入国再開に向けた動きが前進していることを感じる一方で、弊社が主に事業を進めるミャンマーとカンボジアでは「人の出入りは年明けになるのではないか」とこの時点ではまだ考えていました。

(茂木外務大臣6月19日会見)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken4_000972.html

その後9月に入ると、弊社が事業上で多くの関わりを持つミャンマー、カンボジアを含む国々のレジデンストラック活用が正式に発表されました。これを受け、弊社でも提携するカンボジアのパートナー企業に至急の対応を依頼し、人材の入国を少しでも早く実現するべく動いてまいりました。

(茂木外務大臣9月8日会見)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken6_000050.html

(レジデンストラックの活用について)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/cp/page25_002004.html
※10月5日現在有効なリンク

3.遂に入国

10月3日(土)、弊社提携先であるカンボジアの人材会社から送り出された2名のカンボジア人が無事に日本に入国しました。冒頭に記載の通り3月末から止まっていた人の流れが、「半年ぶり」に再開したことになります。


(写真左2名:日本へ向かうカンボジア人材、右端:弊社パートナー会社のスタッフ)2020年10月2日夜、プノンペン空港

この半年間、日本政府、外務省、大使館、東南アジア各国政府、海外パートナ、業界内他社、各種報道、その他、様々な場所から得られる情報に注意を払い続けてきました。誰も経験をしたことがない状況であり、誰も先を見通すことができないが、必ずや訪れるであろう「次なる動き」に、しっかりと自社が対応できるよう尽力してまいりました。

今回の弊社パートナー企業を通じた入国再開を非常に嬉しく思う一方で、我々のビジネスが「Beforeコロナ」の水準に戻るまでにはまだ時間は掛かります。ただ、底は脱しました。まだ我慢の時期は続きますが、前向きに努力を続けていきます。

4.そして今後に向けて

このように外国人材の入国が再開されましたが、私自身が次どのタイミングで海外に行くことになるのかはまだ未定です。「Beforeコロナ」では、私が日本と海外で過ごす時間はそれぞれ半々でありましたが、今年3月を最後に海外には行っていません。東南アジアに入国すること自体は今でも出来ますが、隔離期間や現地でのスケジュールなどを総合的に勘案し、まだ海外出張には踏み切ってはいない状況です。そう遠くないうちに、現地に戻らなければと考える今日この頃であります。