【CEOブログ】Withコロナ「2020年5月17日だから思うこと」の意味

【はじめに】

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔み申し上げます。また困難な環境下の最前線で日々奮闘してくださっている医療従事者の皆様には、心より感謝申し上げます。

我々は、新型コロナウィルスに関わる混乱の中にいた年として、この先も「2020年」を記憶し続けるであろう。「2020年がこのような年になるなんて予想できなかった」のはもちろんそうなのだが、それに加え、絶えず変化する状況の中で、今年に入ってからも1月、2月、3月と見えている景色がその時々で大きく異なる点は特筆すべきである。2020年5月17日の今日思っていることでさえ、1-2週間もすれば自分自身でそれを否定している可能性がある。そう考えると、後から振り返れるように、「いま感じていること」を記録に残すことにとても意味があるように思えてくる。本投稿は決して「特別なメッセージ」を発信することを意図しているものではなく、飽く迄も「2020年5月17日の記録」である。

【我々が身を置いている環境】

新型コロナウィルスの感染拡大に伴う混乱は、地域限定ではなく「全世界的」であり、且つ収束に要する時間の観点で「先が見えない」ことが、これまでに人類が直面してきたどのような脅威とも異なるとされている。経済に与える影響は計り知れず、FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「今回の景気低迷の規模とスピードは、第二次世界大戦以降では前例がないもの」と述べている。

https://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/files/powell20200513a.pdf

また感染に対する注意の在り方も、我々がこれまでに馴染みのあるものとは少し異なる。通常であれば、「自分が感染したくない」と考える。新型コロナウィルスの場合、自覚症状があまり見られない事例があることや感染パターンを踏まえ、「他人に感染させたくない」、「自分がクラスター(感染集団)を引き起こすことは避けなければならない」ことにも意識が向いていく。そして最終的には、新型コロナウィルス以外の症状を抱える患者の方たちのことも考え、「医療崩壊を起こしてはならない」というところにたどり着く。

今回の一連の経験を通じて、我々は医学的な見地からこのウィルスとどう向き合うのかだけではなく、経済的な影響を多分に思い知らされることとなった。「自粛要請」、「経済活動」、「生活支援」、これらバランスがどう保たれるのか、考えた人は多いのではないだろうか。

ここから先では、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う状況を、「私の目線」に基づき時系列で見ていきたい。そのような趣旨であることから、①緊急事態宣言のような「社会の動き」、②「私個人としての体験」、③それらを通じて得られた「個人的な所感」、これらを全て混在させ並列で記載していくことをご了承いただきたい。各URLリンクは2020年5月17日現在で有効なもの。

【2020年1月】

27日(月)

  • 野村アセットマネジメント社長の中川順子氏が、「新型コロナウィルスは2003年に流行したSARSとの比較で語られることが多いが、SARSと比較すると致死率は低い。SARSの流行が半年間ほどであったことを考えると、新型コロナウィルスの流行期間はそれを上回ることはない」と発言。氏のこの発言の全てではないが、一部を以下リンク先にある記事から確認することができる。
  • https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54896160X20C20A1EA2000/
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  • この話を聞き、私は「新型コロナウィルスは我々の生活に半年間ほど影響を与えることになる」と(この時点では)捉えるようになった。

【2020年2月】

3日(月)

  • 私は成田空港内の薬局でマスクを購入した。その時、「品薄になっているマスクをこんなところで見つけることができて運が良かった」と思ったことを記憶している。同じ日、成田からカンボジアのプノンペンに飛ぶ直行便に乗ったところ、CAの方が全員マスクを着用していた。またプノンペン空港に到着すると、入国審査官は全員マスクを着用していた。

5日(水)

  • カンボジアから日本に帰国する際、プノンペン空港でマスクを販売していたので購入。マスクは5枚入りで、価格は8米ドルであった。

19日(水)

22日(土)

23日(日)

  • タイ保険省が「混雑した場所に行かないように」と呼び掛けた対象者に、日本からの入国者が含まれていた。これを受け、タイに入らない方が賢明と判断した私は、2月末に予定していたバンコク市内での予定をキャンセル。
  • https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/02/f9c18d052a977730.html

28日(金)

【2020年3月】

2日(月)

  • この時点で、「大企業」と呼ばれるような会社は、一気にテレワークにシフトしており、また業務と直接関係のない飲み会への参加は控えるよう社員に対しては指示が出ていた。
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  • この頃、新型コロナウィルスに対して「暑い地域では感染しない」認識が人々の間にあった。そのため、「ブラジルで遂に感染者が出た」とのニュースが、この日に私が(日本で)出席した会議で参加者の間で話題になった。尚、ブラジルの感染者数は2020年5月17日現在20万人を超えており、直近では1日あたりの新規感染者数が1万人を超えている。

9日(月)

  • 成田からミャンマーのヤンゴン行きの直航便に乗った。ヤンゴン到着後、全乗客に対して体温チェックが実施され、それを経て、機内から外に出ることが認められた。

11日(水)

  • 3月頭の時点で、新型コロナウィルスの感染者数が多い上位5カ国は、中国、韓国、イタリア、イラン、日本であり、この5カ国が世界中の空港でマークされている時期があった。また国毎に、「どの国からの入国者に対し制限を設けるのか」の状況が毎日更新されていた。
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  • この日、私はミャンマーのヤンゴンから、タイのバンコク経由でカンボジアのプノンペンまで移動を予定していた。ヤンゴン空港では、まず私が日本人、即ち「上位5カ国に含まれる」ことでマークされた。その上で、私の最終目的地であるカンボジアが日本人に対して入国制限を設けているのか否かの最新状況確認が行われた。カンボジアは日本人に対して入国制限を設けていないことが確認され、私は無事にヤンゴンを出発することができた。
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  • バンコクでの乗り継ぎは結果として何も問題はなかったが、タイでの監視が厳しい印象を勝手に私が持っていたこともあり、バンコクの空港では正直少し恐怖を感じた。新型コロナウィルスに関わる「2週間隔離」が世界の各地で見られ始めていたが、「自分の母国以外の国で2週間隔離されるかもしれない」と考えると、怖いものである。

12日(木)

  • 私は元々4月にニューヨークに行くプライベートの予定があったが、これをキャンセル。日本はアメリカで既に「注意レベル2」の扱いになっており、日に日に「日本に対する警戒」が高まっていた。日本人である私がアメリカに行くことで、色々な意味でアメリカにいる知人たちにも迷惑がかかると考えたものである。
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  • 時同じくして(時差の関係で米国時間では前日11日)、アメリカのトランプ大統領が欧州26カ国からの渡航制限措置を発表した。アメリカは、日本より先に、欧州への警戒を強めていった。
  • https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/023bba1325f58aaf.html
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  • 実はこの頃私は、「日本は国別感染者数トップ5に入っていて世界中でマークされている」という3月頭の状況から自分の中でアップデートができていなかった。しかし気が付くと、その後の3月後半には日本は国別感染者数で世界17-18番目くらいに後退していた。ようやく、ヨーロッパの方が日本よりも深刻な状態にあることを私も認識し始めた。
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  • プノンペン市内でマスクを購入、1箱50枚入りで24米ドルであった。プノンペン空港では、私が2月に購入したのと同じ商品の5枚入りマスクが(8米ドルから)10米ドルに値上がりして売られていた。カンボジアでは、日本と異なり「マスク自体が入手できない」ことはないが、日々値上がりしている状況を確認した。

15日(日)

  • スペインに住む日本人の友人が、国が封鎖され国外移動できなくなる可能性を考え緊急帰国。スペインの感染者数はこの時点では1万人に達していなかったが、この後、約23万人にまで増えている(2020年5月17日現在)。

20日(金)

  • ユヴァル・ノア・ハラリ氏がFinancial Timesに”The World After Coronavirus“を寄稿。世界中で多くの人に読まれる。
  • https://www.ft.com/content/19d90308-6858-11ea-a3c9-1fe6fedcca75
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  • これを読むことで、私は「我々はもう二度とBeforeコロナの生活には戻れない」ことを認識した。また「Over the skin」から「Under the skin」へと移行する監視型社会についても理解を深めた。この「Under the skin」についてはここでは詳しくは触れないが、以下に簡単に纏めてあるので気になる方はこちらをご参照いただきたく。
  • https://www.wantedly.com/companies/company_8768885/post_articles/234012

25日(水)

30日(月)

【2020年4月】

3月終わりから4月頭にかけて

  • 感染者数の増加傾向を捉えた「今の東京は2週間前のニューヨーク」(もしくは「ニューヨークは2週間後の東京」)とする意見が多く聞かれた。

3日(金)

4日(土)

7日(火)

10日(金)

  • 愛知県が県としての「緊急事態宣言」を発出。
  • https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/289245_1056276_misc.pdf
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  • 有名YouTuberのヒカキンが小池百合子東京都知事との対談動画を発信。再生回数は1,000万再生を超す(2020年5月17日現在)。
  • https://youtu.be/ofCsslfc-So
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  • この動画に於ける小池知事による「ソーシャル・ディスタンスはいま世界的に社会のルールになっている。新しい常識にしていきましょう」との発言に触れ、私も今一度ソーシャル・ディスタンスを強く認識した。

14日(火)

16日(木)

19日(日)

  • 私は大学院時代の同級生たち(アメリカ人)とZoomで会話し、久々にキャッチアップした。その際に私は、「2021年になっても日本はオリンピック・パラリピックを開催できないのではないか」と発言。これは、新型コロナウィルスの影響がこの先2年間は続くと考えていたためである。

【2020年5月】

4日(月)

14日(木)

  • 日本政府は、東京、大阪、北海道、埼玉、千葉、神奈川、京都、兵庫を除く39県に対し「緊急事態宣言」を解除。
  • https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202005/14corona.html
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  • この解除のニュースを見て、私は「もしかしたら東京オリンピック・パラリンピックを2021年に開催できるかもしれない」と思った。また、ふと今年1月に野村アセットマネジメント社長の中川順子氏が述べていた「新型コロナウィルスの影響は半年間を上回ることはない」との発言を思い出した。

【2020年5月17日に思うこと】

  • 2020年1月には、私は新型コロナウィルスがこの先半年間ほど我々の生活に影響を与える可能性があると(その時点では)自分の中で「理解」していた。
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  • 2020年2月には、日本で入手困難なマスク、国際線機内に於けるCAの方のマスク着用、カンボジアの入国審査官のマスク着用、これら状況に触れ、影響の大きさを「認識」するようになった。
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  • 2020年3月には、大企業がテレワークに一気にシフトし、社員の飲み会も禁じている状況を見て、影響の大きさを「実感」することとなった。(尚、Gozioki社の業務面への影響に関しては本投稿内では割愛)
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  • 2020年4月には、政府による緊急事態宣言の発出や、3密回避の徹底が謳われる中で、この先2年間は今のような生活が続くのであろうと「覚悟」した。
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  • 2020年5月17日現在、日本に於ける新規感染者数の減少、緊急事態宣言の一部地域での解除、これらを受け、人々に気の緩みが出てきているように見受けられる。これは、私も例外ではない。このままでは第二波が来るのではないかと大いに「心配」している。もちろん、第二波が来ることなく収束に向かう可能性があることも理解している。

【最後に】

現在、「3密(密閉・密集・密接)を避ける」、「ソーシャル・ディスタンス(ソーシャル・ディスタンシング)」、「STAY HOME」、「テレワーク」、これらの言葉に毎日のように我々が触れている日常があることを、記録の意味でここに述べておきたい。今から数年後に誰かが、或いは私自身が、本投稿を読み返したときに、これらの言葉を見てどのように感じるのかが気になるところである。