【CEOブログ】(#Withコロナ)アメリカの30代若者たちは、いま何を思う?そしてあなたの会社は? #021

#Gozioki #グローバル #世界を知る #Withコロナ
(本内容は2020年4月19日現在の状況に基づき記載されています。)

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、困難な環境下の最前線で日々奮闘してくださっている医療従事者の皆様に感謝申し上げます。

新型コロナウィルスに関連しては、世界中の国、州、県などがそれぞれ打ち出す方針に対して、様々な称賛や批判が集まっています。誰にも正解は分からないのですが、それでも我々はしっかりと前に進んでいく必要があります。

本投稿では、ウィルス対策というひとつの事象に対しても、地域が変われば異なる見方があることを紹介していきます。何かしらの医学的な見解を述べるものではありません。また日本国内外を問わず、読者に対して特定の行動を促すことを目的として書かれているものではありません。

1. 高齢者に対する配慮

新型コロナウィルスの感染は誰もが注意をするべきことではありますが、「高齢者の方が重篤になり易い傾向」が見られるとされています。

例えばアメリカであれば、30代ぐらいの人は次のようなことを考えています。

“新型コロナウィルスの感染が拡大している中で、高齢である自分たちの親をさすがに外出させる訳にはいかない”

“親が食料品をはじめとする生活必需品をしっかり確保できるよう自分たちもサポートしてあげなければならない”

なので、今は親には家の中に居てもらい、食料品の買い出しを子供が全て行ってあげる家族は多くあります。

日本でも「高齢者の方が重篤になり易い傾向」が見られることは理解されていると思います。しかし総じて言えば、アメリカほどは徹底して高齢者に対する配慮を見せてはいないかもしれません。

2. 先行事例ではない日本の対策

新型コロナウィルスへの日本政府の対応に関し、海外では「日本は諸外国と比べ初動が遅れた」、「日本で行っている自粛は要請であり強制力がない」、更には「日本は当初、年内のオリンピック開催を目指していたから積極的には動かなかったのではないか」と多くの批判があることは、みなさんも各種報道で既に目にされている通りです。

一方で、日本は「何かを管理することに関しては圧倒的な先進国」とのイメージを海外で持たれているのも事実であります。世界最大のメガシティーでありながら、ゴミが少なく驚異的な綺麗さを誇る街、東京。「世界一乗り継ぎが複雑」と言われる東京都内の電車・地下鉄の路線。そしてそれら路線の電車が分刻みで遅れることなく時間通りに各駅に到着する状況。

新型コロナウィルスの感染拡大が始まった時点では、「日本が対策に関する先行事例を次々と作ってくれるのではないか」と思った国もあったようです。確かに「建物の入り口に消毒液を常備する」といった動きは迅速に実行され、そして徹底されています。それ以外に、外国人から見て日本人がやりそうなこととして「飲食店やスーパーなど全ての建物の入り口で必ず体温チェックが行われ、それに応じて入店制限が設けられる」があります(実際には行われていませんが)。日本人がこのようなことを始めて他国がこれに倣う、このような想像を抱いていた外国人もいます。

残念ながら、現時点で日本は意思決定の遅れがフォーカスされることはあっても、まだ「世界に対してウィルス対策の先行事例」を提示するには至っていません。この先、日本は何かしら提示していくのでしょうか。

3. ニューヨーク州知事の評価

日本のニュースでも、アメリカ・ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事を目にすることは非常に多くあります。「しっかりとメッセージを発信している」と評価する声もあれば、「政治は結果責任である(知事の行動はともかく、結果としてニューヨーク州の感染者数は悲惨な状態にある)」と批判する声もあります。

アメリカ国内でも「毎日CNNに何時間も出ている人」との印象がすっかり定着しているクオモ知事ですが、同じくニューヨーク州知事を務めたマリオ・クオモを父に持つ彼は、CNNの人気キャスターであるクリス・クオモの実兄でもあります。

https://edition.cnn.com/profiles/chris-cuomo-profile

あそこまでCNNに出られるのには弟が関係しているのかどうかは分かりませんが、継続的にCNNでの露出を行うクオモ知事はこの数ヶ月で人気が急上昇しています。支持を下げているニューヨーク市長のデブラシオ氏との対比で見られることも、クオモ知事にとっては好都合です。

クオモ知事は今や「アメリカ全州知事のリーダー的存在」になっていて、その意味では東京の小池都知事と同じようなポジションにあります。

4. リモートワークが当たり前の世界

(日本では「テレワーク」も好まれますが、ここでは「リモートワーク」に統一します。)

工事や建設の現場で働く人たちは、仕事の性質上、リモートワークの実践は難しい状況にあります。他方、ホワイトカラーワーカーが従事する仕事は、本来であればすぐにリモートワークに移行できるものであります。

アメリカのホワイトカラー層に対しては、現在リモートワークが徹底されています。オフィスビル自体が営業停止となる場合が多いので、ひとつの建物に複数の企業が入っているケース含め、企業側には「リモートワークにしない」選択肢はないのです。

日本では特に中小企業を中心に、リモートワークが思うように進んでいません。「デスクトップPCを使用していてノートPCがない」や「書類へのハンコ押印での承認プロセスとなっている」などのインフラ上の課題があります。加えて、「何となく慣れていない」や「家だと集中できない」などの心理的ハードルがあります。何れにせよ、これまでその準備に当たってきていない会社は、リモートワークへの移行に苦戦を強いられています。あるいは、リモートワークへ移行することに未だに真剣に向き合っていないだけなのかもしれません。

「今以上にリモートワークをしなければならないような状況はない」この極端な環境下でも、それでも尚リモートワークを実施していない企業は、この先どのような時代の変化に対しても企業として付いていくことが難しいのではないでしょうか。

5. Gozioki

新型コロナウィルスの影響で、一時的には「世界の繋がり」が薄くなるかもしれません。それでも常に「グローバル×教育」領域を見据えるGoziokiに迷いはありません。