【インド新規事業立ち上げ物語】(第189話)インドの外資規制を考える(後編) | Gozioki株式会社 https://gozioki.com Tue, 26 Mar 2024 02:24:32 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.0.21 【インド新規事業立ち上げ物語】(第189話)インドの外資規制を考える(後編) https://gozioki.com/2024/03/4456/ https://gozioki.com/2024/03/4456/#respond Tue, 26 Mar 2024 01:00:25 +0000 https://gozioki.com/?p=4456
※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
※ Goziokiでは「サステナビリティ教育・支援プラットフォーム」である”SALSH”の開発を進め、日本企業の『サステナビリティ経営』やCSR活動の後押しを目指している
※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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前回投稿では、「外資規制の基本と影響」について見てきた。今回は、具体的な戦略への落とし込みを考えていく。

<戦略的アプローチと展望>

6.戦略的産業パートナーシップ
• 政府は特定のセクターでの外国企業との合弁事業を奨励しており、これには防衛やエネルギーが含まれる。

7.外国投資促進委員会(FIPB)の役割とその廃止
• FIPBの廃止は、投資承認プロセスの簡素化と加速を目指したもの。現在は各省庁が直接審査を行う。

8.デジタル経済と電子商取引への影響
• Eコマース分野では、外資に対して市場モデル(マーケットプレイスモデル)に基づくEコマース活動へは100%の投資が許可されているが、在庫ベースのモデルには制限がある。これは、インドの小売業者を保護し、市場の公平性を確保するため。

9.労働市場と外国人雇用
• 外国人労働者には特定のビザが必要であり、ITや教育、医療などの特定のセクターでの雇用が主に許可されている。外国人雇用政策は、高度な技能や専門知識を持つ人材の流入を促しつつ、国内労働市場を保護することを目指している。

10.将来的な政策変化と展望
• インドは外資直接投資のルールを継続的に見直し、更新しており、投資環境を改善しようと努めている。近年、投資上限の引き上げや、自動承認ルートの拡大など、外資を引き付けるための措置が取られている。今後もグローバルな経済環境の変化に対応し、インドの成長を支えるための外資導入策が進化していくことが予想される。

インド市場の勉強は続く。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第163話)いつからインド人は世界をリードする存在になっていったのか
【インド新規事業立ち上げ物語】(第71話)ESG投資は本当に死んだのか?
【インド新規事業立ち上げ物語】(第57話)『サステナビリティ経営』急拡大のTipping point

【インド新規事業立ち上げ物語】(第26話)インドのCSR概念を変えた日本人
【インド新規事業立ち上げ物語】(第6話)ビジネスアイディアに価値はない

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【インド新規事業立ち上げ物語】(第188話)インドの外資規制を考える(前編) https://gozioki.com/2024/03/4452/ https://gozioki.com/2024/03/4452/#respond Mon, 25 Mar 2024 01:00:57 +0000 https://gozioki.com/?p=4452
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インド推しを続ける私であるが、インドでの事業展開に際して考えるべき「外資規制」について、2024年3月時点の情報として、そのポイントを下記する。

<外資規制の基本と影響>

1.外資直接投資(FDI)ポリシーの基本構造
• 【小売業】単品小売では100%までの外資が許可されているが、条件付き。多品目小売では外資の入資が制限されている。
• 【防衛】防衛セクターでは最大74%までの外資が自動ルートを通じて許可され、それ以上は政府承認が必要。
• 【保険】保険セクターでは外資の上限が最近74%に引き上げられた。

2.セクター別制限と禁止事項
• 【禁止されているセクター】ギャンブルと賭博、宝くじ事業、たばこ製品の製造など。

3.自動ルートと政府承認ルート
• 【自動承認セクター】多くの製造業セクターが含まれ、外資は特定の条件下で自動的に承認される。
• 【政府承認が必要なセクター】放送、印刷メディアなど、より敏感なセクター。

4.地理的制限とインフラ投資
• 【地理的制限】特定の国境地域や戦略的地点での外資投資には追加の規制がある。
• 【インフラ投資】道路、橋、電力などのインフラプロジェクトに対する外資は奨励されており、一部セクターでは100%までの投資が許可されている。

5.知的財産権(IPR)と技術移転
• 技術移転に関する規制は特に、防衛産業や高技術セクターで見られる。これは国内産業の能力向上を図るため。

以上が基本となる枠組みであるが、次回投稿では、我々が取り得る「戦略的アプローチと展望」について見ていきたい。

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<過去記事>
【インド新規事業立ち上げ物語】(第163話)いつからインド人は世界をリードする存在になっていったのか
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【インド新規事業立ち上げ物語】(第187話)明日は「ホーリー祭り」 https://gozioki.com/2024/03/4445/ https://gozioki.com/2024/03/4445/#respond Sat, 23 Mar 2024 23:20:26 +0000 https://gozioki.com/?p=4445
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2024年のインドのホーリー祭りは、3月25日である(ヒンドゥー暦に基づき、毎年3月となることが多い)。

色粉や色水をお互いに投げ合うホーリーの映像や写真を見たことがある人は多いのではないか。また自ら参加した経験がある人もいると思う(近年は日本でも、日本人が参加できるホーリーイベントが開催されたりしている)。

ホーリーは春の訪れ、冬の終わりを祝う祭りであり、善が悪を克服すること、そして愛と色の祭りとしても知られている。

なぜ色粉や色水をお互いに投げるのか

ホーリー祭りに色粉や色水が登場するのには、様々な意味があるようである。

【平等と統一】
色粉を投げ合うことで、社会的地位、階級、性別、年齢、宗教の違いが一時的に解消される。この行為によって、すべての人が等しく色彩に覆われ、外見上の違いがなくなる。ホーリーが社会的障壁を超えて人々を一つにする祭りであることを象徴している。

【喜びと祝福の共有】
色粉や色水を投げ合うことは、喜び、愛、祝福を互いに分かち合う行為である。これらの鮮やかな色は春の到来を象徴し、生命、活力、喜びを祝福する。色を通じて、人々は互いに幸福と良い願いを送り合う。

【伝説の再現】
クリシュナと恋人ラーダの物語において、クリシュナがラーダとゴーピーズの顔に色を塗ったエピソードは、ホーリーで色を投げ合う伝統の由来の一つとされている。この行為は、愛と遊び心を表現し、神話の時代から続く慣習を再現している。

【自然とのつながり】
元々、使用される色粉は自然から得られる素材で作られており、春の自然の美しさと多様性を反映していた。花や植物から抽出される色は、地球の再生と生命力を祝うものであり、人々が自然との深いつながりを感じられるものとなっている。

【解放と新しい始まり】
ホーリーは冬の終わりと春の始まりを祝う祭りであり、色を投げ合うことは、過去の遺恨や悪感情を洗い流し、新しい始まりを迎える象徴的な行為である。人々にとっては、新たなスタートを切る機会となっている。

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<過去記事>
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【インド新規事業立ち上げ物語】(第186話)クリケットがインドで国民的スポーツになったのには明確な理由がある https://gozioki.com/2024/03/4439/ https://gozioki.com/2024/03/4439/#respond Sat, 23 Mar 2024 01:00:24 +0000 https://gozioki.com/?p=4439
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イギリス植民地時代にインドで知られることになったクリケットは、今やインドでもっとも人気のある国民的スポーツである。クリケットがここまでインドで支持されるのには理由がある。クリケットという競技が持つ「柔軟性」が、インドの「多様性」を吸収できたことがポイントである。

またインドのクリケットチームが国際大会で勝ち抜くなど、タイミング的な幸運も重なっていった。

1.歴史的背景

インドは長い間、イギリスの植民地であったため、同国文化の多くがインド社会に根付いた。クリケットはその一例で、イギリス人によって紹介された後、次第にインドのエリート層を中心に人気が広がっていった。インド独立後も、このスポーツは国民の間で継続して人気を博し、インド独自の国民的アイデンティティーの一部となった。

2.成功とプライド

インドクリケットチームの国際舞台での成功も、このスポーツの人気を後押ししている。特に1983年のクリケットワールドカップ優勝は、国全体に大きな誇りをもたらした。この成功は継続していて、インドは今でも世界トップクラスのクリケット国として知られている。

3.アクセシビリティと簡便性

クリケットは、基本的なバットとボールさえあればどこでも始めることができる。これは、特に資源が限られている地域や、設備投資に多額の費用がかかる他のスポーツと比較して、クリケットがより手軽に楽しめる要因となっている。空き地や通り、裏庭でさえもクリケットのプレイフィールドになり得るため、インド全土で手軽にプレイされる文化が根付いたのである。

4.適応性の高さ

クリケットは、プレイ形式(テストマッチワンデイT20など)やルールを変更して、さまざまなプレイスタイルや時間枠に適応できる。この柔軟性は、多様な観客のニーズに応えることができ、短時間で結果が出るT20のようなフォーマットは特に現代の忙しいライフスタイルに適している。

5.地域的な同一性の形成

インドでは各地でクリケットが異なる形で受け入れられ、地域毎に特有のプレイスタイルや大会が生まれた。これはクリケットが単なるゲームを超え、地域的なアイデンティティや誇りを象徴するものとなっていることを意味している。このように、地域コミュニティ内での独自の文化的意義が、クリケットの特別な地位を確立している。

6.インド独自の社会的・文化的文脈

インドには、競技スポーツを通じて個人や地域の名誉を高めるという長い伝統がある。クリケットが提供する競争と協調のバランスは、インドの社会的価値観と深く共鳴している。クリケットが集団で楽しむことができ、地域社会や家族間の結びつきを強化する手段として機能していることも、その普及を促進している。

私もいつかインドの現地で、クリケット試合を生で観戦したいものである。

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<過去記事>
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【インド新規事業立ち上げ物語】(第185話)世界の「うねり」の中に身を置く(後編) https://gozioki.com/2024/03/4433/ https://gozioki.com/2024/03/4433/#respond Fri, 22 Mar 2024 01:00:00 +0000 https://gozioki.com/?p=4433
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<マクロとミクロが繋がったとき>

これから先、少なくとも10年間は、インドが世界で最も重要な国であり続けることはマクロ環境から認識している。

人口世界第一であること、GDP世界第五位であること(そして5年後には世界第三位になっているであろうこと)、グローバルサウスのリーダー的存在であること、世界一多くのエンジニアを輩出しGAFAMの内2社はCEOがインド出身であること、等々。

これらの「知識」をもって、いざインドに乗り込んでみたら、分かったことが色々とある。

(第4話)インドと関わりを持ちたい人たち
(第5話)インドのシリコンバレーの洗礼

インドの勢いを、「現場」から感じることができた。これはインド市場に関するマクロ観(知識)とミクロ観(実感)が繋がった瞬間であり、グローバルなトレンドを読み解いていく中で、これ以上に心地良い瞬間はない(と個人的には思う)。

前回も書いた通り、私は世界の「うねり」の中に身を置くことで意欲が湧く。インドの勢いが続くうちは、【インド新規事業立ち上げ物語】の投稿も続くであろう。

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【インド新規事業立ち上げ物語】(第184話)世界の「うねり」の中に身を置く(前編) https://gozioki.com/2024/03/4430/ https://gozioki.com/2024/03/4430/#respond Thu, 21 Mar 2024 01:00:18 +0000 https://gozioki.com/?p=4430
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私が「インド、インド」と叫び始めてから、半年が経過した。この【インド新規事業立ち上げ物語】も第184話を迎えた。

なぜインドと向き合うのかについても散々書いてきた。

(第30話)改めて「Why India?」を考える
(第161話)5年後もまだインドでビジネスをしていなかったら
(第163話)いつからインド人は世界をリードする存在になっていったのか

そして「インドは15年前の中国」、「インドを見ずしてグローバルは語れない」といったことを毎回語っている。

で、結局のところ私個人が、世界の「うねり」の中に身を置くことで、もっとも意欲が湧くのであろう。2000年代後半から2010年代にかけて、環境ビジネスに携わったり、中国に住み同国の勢いを感じたりしていた頃がそうである。2010年代後半にヘルスケア事業に関わっていたときも、動画コンテンツ事業に関わっていたときもそうである。

そして2020年代となった今、それは「インド」なのである。

(後編へと続く)

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【インド新規事業立ち上げ物語】(第183話)高齢リーダーとパワーバランス https://gozioki.com/2024/03/4422/ https://gozioki.com/2024/03/4422/#respond Wed, 20 Mar 2024 01:00:36 +0000 https://gozioki.com/?p=4422
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1.高齢化するリーダーたち

以下は、2024年3月20日現在の年齢を示している。

・アメリカ バイデン大統領 81歳
・アメリカ トランプ前大統領 77歳
・インド モディ首相 73歳
・ロシア プーチン大統領 71歳
・中国 習近平国家主席 70歳
・日本 岸田総理 66歳
・フランス ル・ペン国民連合党首 55歳(次期大統領の有力候補)
・カナダ トルドー首相 52歳
・イタリア メローニ首相 47歳
・フランス マクロン大統領 46歳(就任時は39歳)
・イギリス スナク首相 43歳

このように、アメリカ、インド、ロシア、中国のリーダーはいずれにも70歳超えである。

2.ロシアの選挙

そんな中、ロシアで大統領選挙が行われ、プーチン現大統領が再選された。任期はこれから6年間、2030年まで。現在71歳のプーチン氏は、77歳まで大統領を務めることになる。

ちなみに2021年の法案改正により、プーチン氏は最長で6期目まで務めることが可能。従って、6年後の選挙でも勝利すれば、2036年(83歳)まで大統領の座に居ることになる。アメリカでは、81歳のバイデン氏や、77歳のトランプ氏が来年以降の大統領の座を狙っていることを考えれば、プーチン氏が83歳まで大統領職に拘ったとしても何も違和感はない。

<プーチン大統領>
【第1期】2000-2004年(4年)※就任時は47歳
【第2期】2004-2008年(4年)
【第3期】2012-2018年(6年)
【第4期】2018-2024年(6年)
【第5期】2024-2030年(6年)
【第6期】2030-2036年(6年)←これは次の選挙に勝った場合
※2008-2012年の間は、メドヴェージェフ大統領の下で首相を務めた。

3.インド

インドのモディ首相は、プーチン氏より2歳年上で現在73歳。今年の選挙で3期目就任が確実視されているが、その場合、78歳まで首相を務めることになる。インドの場合、(現在の法律では)任期の回数に制限はないので、選ばれ続ける限り、モディ氏は首相の座に居続けることができる。

そしてモディ首相とプーチン大統領は近い。インドはロシアの最大の武器購入者である。またそれにも関わらず、アメリカはインドとの距離を縮めたがっている。そしてアメリカとの貿易戦争を続ける中国。この4カ国は、70歳超のリーダーの下、相手国とどのように連携または牽制(またはその両方)し合っていくのであろうか。世界のパワーバランスは、高齢リーダーたちの手の中にある。

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【インド新規事業立ち上げ物語】(第182話)インドはかつての中国になれない?! https://gozioki.com/2024/03/4414/ https://gozioki.com/2024/03/4414/#respond Tue, 19 Mar 2024 01:00:19 +0000 https://gozioki.com/?p=4414
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今日、Bloombergに以下の記事があった。

インドはかつての中国のような10%近い高成長見込めず

次のことがポイントのようである。
• インドは今後も経済成長は続けるが、かつての中国のような8-10%水準ではない(6.5-7%水準と予想)
• インドが(かつての中国のように)世界の製造ハブになる可能性は低い
• インドの課題は「インフラ不足」と「未熟練労働者」
• インドは海外からの直接投資をより一層集めていくことになる

人口10億人超国家

世界に人口10億人を超えている国家は2つしかない。ご存知、中国とインドである。そしてこの両者の最大の違いは政治体制の違いである。民主主義と共産主義。

中国は2000年代に入ってから経済成長を加速させ、一気に世界第二位の経済大国まで上り詰めた。これは共産主義体制であったために可能であったと言われていて、民主主義国家であったら、迅速且つ一貫性ある意思決定ができずに、ここまでの成長は遂げられなかった可能性が高い。その間、ポテンシャルとしては差分ないとされたインドは、中国のような経済成長を遂げることはできなかった。

そのインドも、人口が遂には世界一なり、着実にGDPも伸ばし、モディ政権が10年続く(そして更に5年は続くと見られている)中で、ようやくここ数年、その力が発揮されてきた。但し、インドは中国と全く同じ歴史を歩む訳では(もちろん)なく、結果としてが冒頭でBloomberg記事に述べられているようなポイントに収束している。

「目を覚ました眠れる獅子」と表現されるインドは、この先どこに向かうのか?

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【インド新規事業立ち上げ物語】(第179話)ChatGPTにインドの未来について教えてもらった
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【インド新規事業立ち上げ物語】(第181話)AI遊び <東京編> https://gozioki.com/2024/03/4401/ https://gozioki.com/2024/03/4401/#respond Mon, 18 Mar 2024 01:00:23 +0000 https://gozioki.com/?p=4401 ※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
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今回の内容はインドと直接関係ないが、前々回の投稿でAI遊びの味を占めてしまったので、少しだけお遊びにお付き合いいただけたらと思う。

ChatGPT経由で、DALL-Eに東京の画像を作成してもらった。


まずこちらが2024年(現在)の東京。


続いて2030年。今から6年間でここまで変化するのかどうかはあやしいところであるが、一旦はこのまま受け入れることとする。


そして2040年。現在と比べて何が一番違うのかと言えば、ビルの屋上の様子ではないだろうか。


こちらは2050年。インドの2050年を予測した際も同じであったが、2050年になると緑が一気に増える。カーボンニュートラルの達成期限に向けた「テクノロジーとエコロジーの融合」が実現されている。ビルの屋上は更に不思議になっている。


2060年がこちら。


最後は2070年。

2040年→2050年→2060年→2070年と、順当に進化の歴史を見ることができる。2030年の時点ではドローンをはじめとする飛行物体が登場しないが、2040年以降は多く見られる(先進国の方が、飛行制限により、ドローンの普及が遅れる未来を暗示しているのであろうか)。

また2070年になると、インドと東京が互いにとても似てくるのが興味深い。気候の異なる2つの地域ではあるが、インフラの見た目に差がなくなっていくのかもしれない。

このように見ていくと、AI画像を起点に想像することで、様々な論点に辿り着くことができる。

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【インド新規事業立ち上げ物語】(第180話)インドの国家予算 https://gozioki.com/2024/03/4390/ https://gozioki.com/2024/03/4390/#respond Sun, 17 Mar 2024 01:00:09 +0000 https://gozioki.com/?p=4390 ※ CEOブログの一環としてGozioki代表の吉田が執筆
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※ インド現地での動きなどについては出張の総括動画をご参照

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1.日本の場合

今回はインドの国家予算を考えていきたい。

が、その前に、少しだけ日本のことを考えていきたい。「日本の国家予算は100兆円」というのは、頭の中に数字として持っている方も多いと思う。より正確な数字を見てあげると、直近では112.7兆円となっている。


出典:NHK「予算の全体像

社会保障は1/3を占めていて、防衛関係費は7.1%となっている。

2.インドの場合

次にインドの国家予算を見ていきたい。


出典:SBI証券「暫定国家予算

インフラ整備、農村開発に対してはしっかりと予算が投下される一方で、補助金は減らしていく形になっている。尚、防衛費は10%となっている。

このように国家レベルでのマクロトレンドを追いかけてあげることで、今自分たちが取り組んでいるインド事業についても追い風にあるのか、逆風の中にあるのか、多少なりともイメージを持つことができる。政府の方針なども含め、引き続き注視していく必要がある。

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<過去記事>
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